仲間外れ、掃除用ロッカーに閉じ込められるなど…女子生徒がいじめ訴え 仙台市教委が「重大事態」認定に向け調査へ
仙台市教育委員会 天野 元 教育長
「本件、重大事態として調査を進める」
これは25日、仙台市議会9月定例会の委員会で明らかになったもの。
市教委に質問を行った竹中栄雄市議などによると、女子生徒は5年前の小学4年生頃から6年生にかけて、仲間外れにされたり、男子児童から掃除用ロッカーに閉じ込められたりしたほか、中学に進学した後もネットで殺人予告をしているとうわさ話を広められるなど、いじめを受けていたと訴えている。
女子生徒は今年6月、適応障害とうつ病の診断を受け、保護者はいじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」に認定するよう市教委に求めていた。
しかし、市教委は「その後に保護者から調査を取り下げる申し出があった」として、調査を進めていなかったが、今月に入って改めて保護者と話をしたところ、調査を求める意向があったことから、重大事態の認定に向けて調査を進めることを明らかにした。
竹中議員によると、保護者は調査を取り下げた認識はなく、お互いの主張が分かれている。
仙台市教育委員会
「この間、認識のズレが生じたことにつきましてはコミュニケーションに課題があったということを認識しております」
市教委は今後、どのように調査をするか、ということを含めて、保護者や本人と相談しながら進めていくという。