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”和華蘭文化” の香り漂うジンを世界へ 長崎伝統 ”ゆうこう” 利用しホテルマンが魅力発信《長崎》

2024年9月23日 7:30
”和華蘭文化” の香り漂うジンを世界へ 長崎伝統 ”ゆうこう” 利用しホテルマンが魅力発信《長崎》

長崎の伝統柑橘 ”ゆうこう” を使ったジ文化
長崎の魅力を県の内外に発信しようとホテルマンが始めた新たな事業です。

(桒畑笑莉奈アナウンサー)
「ゆうこう、柑橘の香りがふわっと広がる。さわやかな味ですが、その中にまろやかさもあって、お酒が苦手な方も飲みやすいかも」

香り高く、まろやかな味わいが特徴。7月から国内での販売が始まったお酒「Urar gin」。

長崎の伝統柑橘 “ゆうこう” と “ジン” を組み合わせています。そのUrar ginを発案したのが、稲佐山観光ホテル 専務の小林 央幸さんです。

小林さんは、元々 大のお酒好き。

7年ほど前に長崎市が主催した “ゆうこうの商品開発会議” で、ジンとの組み合わせを提案したのがきっかけでした。

(稲佐山観光ホテル 小林 央幸専務)
「(いとこの) 旦那さんの母が住んでいるところが スコットランドのハイランド。
そこにジンの蒸留所があるということで、オリジナルのジンが作れるという話があって」

小林さんのいとこMotokoさんと、Robinさん夫妻が、スコットランドの蒸留所で製造。

現地で自生している「ジュニパーベリー」や長崎で収穫したゆうこう、コリアンダーなどを加えて ”和華蘭” 文化をイメージした香りに仕上げました。

去年5月に、イギリスで販売をスタート。

今年行われた国際的な酒の品評会で『ゴールドメダル』を獲得しました。

この味を日本でも広めたいと小林さんは新しく輸入代理店を立ち上げ、7月から販売を始めたのです。

アミュプラザ長崎にある酒の専門店。

日本酒や焼酎など60種類が並ぶ中に、「Urar gin」のボトルが。

(酒のひらどご屋 井手雅人 店長)
「初めて見るジンに対して飲んでみたいという人もそうだけど、最近は飲食店の人が自分の店で出したいと(購入している)」

JR長崎駅に隣接する商業施設のため、県外からの観光客なども多く訪れます。

(酒のひらどご屋 井手雅人 店長)
「地元長崎で作られているゆうこうを、スコットランドに持っていって作っていることをお客さんに伝えて、作っている人の思いもしっかり伝えていきたい」

「日常の“オモテ”の仮面を外してゆったりと過ごす“ウラ”の時間のお供にしてほしい」という思いが込められた Urar gin。

2つの豊かな自然の恵みが生んだ新たなジンは、“ゆうこう” の香りと共に、長崎の魅力を届けます。

(稲佐山観光ホテル 小林 央幸専務)
「ホテルだけだと 長崎が盛り上がっていかないので、いろんな長崎を楽しめるツールを作っていっていると思う。
いろんな人が交流する場で一つ花を添えるお酒として、みなさんに愛されるようになると非常にうれしい」

ウラジンはネット販売のほか、県の内外の11か所で販売、提供もしています。

長崎市のOyster bar「Churi」では、牡蠣に合わせてウラジンのハーフソーダを ワイングラスで提供しています。香りを楽しんでもらうスタイルだそう。

そして小林さん、今後は「たかしまトマト」を使ったお酒を考案していく予定だということです。