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「核使用も選択肢」イスラエル閣僚発言に抗議 キリスト教系4大学が共同声明《長崎》

2023年11月29日 19:36
「核使用も選択肢」イスラエル閣僚発言に抗議 キリスト教系4大学が共同声明《長崎》

県内にあるキリスト教系の4つの大学が、共同で抗議の意思を示しました。
イスラエルの閣僚がパレスチナ・ガザ地区での戦闘で核兵器の使用を「選択肢のひとつ」と発言したことに対し、29日、共同声明を発表しました。

( 鎮西学院大学 姜 尚中学長)
「唯一の被爆国 この日本。そして広島、長崎の爆心地にあった県民や一般の人々の思いを、我々はこの共同声明の中に託したい」

共同声明を発表したのは活水女子、長崎外国語、長崎純心、鎮西学院のキリスト教系の4つの大学です。

イスラエルとイスラム組織「ハマス」の戦闘を巡っては、イスラエルの閣僚が今月、ガザ地区での核兵器使用を「選択肢のひとつ」と発言。

声明では、「『長崎を最後の核兵器による被爆地に』という強い思いは揺るがない」として、発言に強い抗議を示したほか、即時停戦と話し合いによる紛争解決を求めています。

(活水女子大学 広瀬 訓学長)
「核を振りかざせば、問題が解決するんだということは明らかに誤りであるということを、世界に向けて発信しなければいけない」

(長崎純心大学片岡 瑠美子学長)
「声明文を通して、世界の人たちが心を動かされ、1日も早い完全な停戦ができるはずだという希望を持っている」

(長崎外国語大学冨田 高嗣副学長)
「建学の精神に『世界の平和と人類の共存共栄の実現』をうたっている。今回、このような発言があったことは誠に遺憾」

また、鎮西学院の姜 尚中学長は、この声明をきっかけに4大学が連携して平和活動をすることにも意欲を示しました。

(鎮西学院大学 姜 尚中学長)
「今後4大学としては、さまざまな平和活動、平和研究、平和学習を企画し、多くの若人がそこに結集できるような場をつくっていきたい」

声明は、各大学のホームページに日本語と英語で掲載し、世界に発信するということです。