×

過去10年間で“最多” 最悪死に至る病「梅毒」 感染拡大に歯止めを “夜間”の相談検査の窓口新設《長崎》

2023年12月18日 19:46
過去10年間で“最多” 最悪死に至る病「梅毒」  感染拡大に歯止めを “夜間”の相談検査の窓口新設《長崎》

気軽に相談できる機会を増やし感染拡大防止につなげます。
今年、県内で過去最多の報告数となっている性感染症「梅毒」について長崎県は、18日、夜間の検査体制を強化すると発表しました。

(県感染症対策室眞﨑 哲太郎参事)
「特に患者数の多い長崎市佐世保市、県央地区に夜間の相談検査体制を強化する」

細菌による性感染症「梅毒」。

治療せず放置すると心臓や血管、神経の異常が起き最悪の場合命を落とすおそれもある病気です。

全国の傾向と同じように県内でも感染が広がっていて、今年に入って報告された感染者は今月10日時点で138人。

去年の同じ時期のおよそ3倍となっていて、過去10年間では“最多”となっています。

県は、感染拡大に歯止めをかけようと長崎市、佐世保市、県央地区の3つの保健所で、“夜間”の相談検査を拡大すると発表しました。

長崎と佐世保は、今月21日から来月25日までの木曜日のうち、12月の最終週と1月の第一週を除いた4日間で受け付け時間は、午後6時から午後8時まで。

県央は今月20日から来月31日までの水曜日のうち5日間、午後5時から午後8時まで検査を受け付けます。

それぞれ1日に4人から6人の検査を受け入れるということです。

(県感染症対策室眞﨑 哲太郎参事)
「若い方20代から40代が増えているそこにターゲットを絞りながら 広報をしないといけない。無料で検査ができるので不安な方は保健所に相談してもらいたい」

夜間の検査は来年3月末まで拡大される予定です。

長崎県は、専門家と共に、今回の問診などのデータを踏まえ、感染者増加の原因や対策について検討するとしています。