“世界平和の願いを込めて” 女子高校生の感性で被爆継承を『紙芝居動画』被爆者証言もとに作成《長崎》
県内唯一の部活動「活水高校平和学習部」。
今年、被爆者の体験をもとに “紙芝居動画” の制作を試みました。
平和のバトンを託され、自分たちの言葉で伝えていきます。
日差しが照りつける長崎市の繁華街。
(高校生)
「署名お願いします」
高校生1万人署名活動のメンバーは、世界の平和を願い市民に協力を呼び掛けていました。
その中には「活水高校平和学習部」のメンバーの姿も。
(活水高校平和学習部 竹内 伶さん)
「きょうも暑いのに偉いねと声をかけてくれるので、そういう声があるからこそ、短い3年間だが続けていけるのかな」
核兵器廃絶への願いを…。
今年 “紙芝居” にしました。
高校生の感性で描き発信する『紙芝居動画』。
これからの世代がつなぐ平和です。
▼県内唯一の部活動「活水高校 平和学習部」
活水高校 平和学習部。
署名活動や海外の若い世代との交流などを通して “平和の実現を目指す”、県内唯一の部活動です。
2年生のメンバーを中心に、新たに始めたのが『紙芝居』の制作。
リーダーを任されたのは、2年生の竹内 怜さん。被爆3世です。
▼被爆3世「毎年、8月9日はこわかった」
10年前になくなった祖父の富雄さんは、“あの日” の記憶を家族に語ることはほとんどありませんでした。
ただ1人、その胸のうちを明かされていたのが、祖母の生子さんです。
(祖母 生子さん(89))
「(8月9日のことを) “みんなに教えないと、他の人は知らないでしょ” と私が夫に言ったら『思い出したくない』と言って。すごいショックだったんでしょうね。
私が聞いたのは、駅前の防空壕に入っていたと。(原爆投下の後の町が)様変わりしているからびっくりして、それから姉を探したと言うんですよ」
(活水高校平和学習部 竹内 伶さん)
「小さい頃は自分自身原爆のことについて向き合いたくなかった。毎年、8月9日はこわかったので。ちゃんと聞いておけばよかったと、平和活動をしていて改めて思った」