夢見ていた舞台「インターハイ」が地元開催 長崎日大空手道部女子 恩師とともに飛躍誓う《長崎》
県高総体の空手女子の組手団体で7年ぶりに頂点に立った長崎日大。
地元で開かれるインターハイで、飛躍を誓います。
キレのある突きや蹴りで、相手を圧倒します。
長崎日大高校空手道部 女子。
6月の県高総体では、組手団体で7年ぶりに頂点に立ち、インターハイの県勢第1代表の座を勝ち取りました。
(植木 苺花主将)
「中学生から夢見ていた舞台だったので、みんなで力を合わせて楽しく、後悔なく終わらせたい」
空手道部の部員は26人。
男女合同の練習で、スピードとパワーを磨きます。
5人で争う団体戦の先鋒は、1年生の江村 夏萌選手。
県高総体では1年生ながら、組手個人でも2位に入り、団体に加えて個人でもインターハイに出場します。
持ち味は “スピード感あふれる連続技”。
上級生にも臆せず立ち向かい、勢いをもたらします。
(江村 夏萌選手)
「技(でポイント)をたくさん取って、流れを日大に持っていけるようにしている」
チームの中心は、2人の3年生。
植木 津貴選手は、一撃でポイントを取る 精度の高い積極的な攻めが魅力です。
(植木 津貴選手)
「思いっきり蹴って一発で決められるように意識して、いつも練習している」
県高総体の団体決勝では、3対0と圧倒的な強さを見せました。
優勝を決めたのは、主将の植木 苺花選手。
決勝の中堅戦では残り30秒から逆転勝ち。
最後に繰り出した技は、上段に決める大技の「裏回し蹴り」です。
(植木 苺花主将)
「(以前)残り3秒くらいであの蹴りをして逆転勝ちしたことがあったので、イチかバチかで蹴って入った方がいいんじゃないかと思って」
精鋭が揃った今年のチーム。抜群のチームワークも兼ね備えて、大舞台に挑みます。
そして、選手たちを奮い立たせるもう1つの要因は。
(松尾 清忠監督)
「大会は大きくなるけれど、雰囲気にのまれないように 自分のイメージで動くように頑張ってもらいたい」
そう話す松尾 清忠監督 69歳の存在です。
部を率いて48年目。今年度限りでの勇退を決めています。
インターハイでの最高成績は5位。地元での大舞台でその成績を上回り、恩師への最高の恩返しも含めた飛躍を誓います。
(植木 苺花主将)
「地元だったら、周りの家族や知り合いや学校の友達に応援されてこっちも勇気をもらえるし、皆にも勇気を与えられるような試合ができたらいい」