V・ファーレン長崎 “J1自動昇格” の条件は? いよいよ最終戦!下平監督意気込み語る《長崎》
サッカーJ2 V・ファーレン長崎は、リーグ戦の終盤に入って前節まで4連勝と好調をキープ。
いよいよ10日、J1自動昇格をかけて最終戦に臨みます。
夏の中断期間後は 一時期勝てない試合が続き、首位から3位まで順位を落としたV・ファーレンでしたが、今シーズンで最後となる9月のトランスコスモススタジアムでの最終戦から息を吹き返します。
そして先月6日に、新たな本拠地となった長崎市のピーススタジアムに戦いの舞台を移すと、新しいホームスタジアムでは2試合ともに4得点の大勝。
前節、3位と4位の直接対決なったジェフユナイテッド千葉との試合では、開始早々に増山のクロスが相手のハンドを誘い、PKを獲得するとマルコスが決めて先制。
終盤には、10試合ぶりに戻ってきたエジガルに復活ゴールが飛び出し 4連勝。
2位の横浜FCが 3試合勝利から遠ざかったこともあって、最終戦にJ1自動昇格の望みをつなぎました。
(青木雄大アナウンサー)
是が非でも勝つためには “総力戦” になると思いますが、佐藤さんが期待するのはどの選手ですか?
(佐藤肖嗣アナウンサー)
「前節はキーパーの若原選手もスーパーセーブ連発でしたし、最近 安部選手や名倉選手も調子がいいですし、全員ですかね。でもやっぱり今シーズンは、マテウス選手に期待しますね。
今年はシーズンを通して大活躍ですし、最近は “ピースタ初ゴール” の大分戦から3試合連続ゴールもあって、現在16得点で得点ランキングも3位タイに浮上しました。
本来は中盤のプレーヤーですが、FW陣のケガで ここ4試合はトップでの起用で結果も残しています。選手の組み合わせのバリエーションも広がっています。
(青木雄大アナウンサー)
そんな中、前節は得点ランキング5位のエジガル選手が10試合ぶりに復帰して、さっそく得点も取りましたし、チームにとって追い風になっています。
期待が高まる最終戦に向けて下平監督は、8日の練習後に報道陣の取材に応じました。
(下平 隆宏監督)
「最終節まで自動昇格の可能性が残っている状況で、最終戦を迎えられるのはポジティブ。
ここで昇格できれば、奇跡に近いような昇格だと思うので、そういうチャンス可能性がある。我々が勝つことだけを考えて次のゲームに臨みたい」
最終戦の相手 愛媛FCは今シーズン、ルヴァンカップの1回戦で勝利したチームで、そこからリーグ戦の無敗記録にもつながりました。
(下平 隆宏監督)
「(ルヴァンカップでの) 愛媛に関しては、今シーズン弾みがついたゲームだったし、なかなか(シーズン開幕から)スタートの波に乗れていなかったところから、愛媛戦を機に波に乗っていったので、また最終戦で愛媛と対戦するのは非常に運命を感じる。
愛媛も多彩な攻撃をしてくるが、まずは失点しないこと。そのうえで我々がどう点を取っていくか。
チームとしても点が取れるし、個々の能力でも取れるバランスのいいチームなので、得点を狙っていきたい」
(下平 隆宏監督)
「勝たないことには何も始まらない。引き分け負けでも(J1自動昇格の)可能性が無くなってしまうので、“人事を尽くして天命を待つ” それしかない。
我々がやれることをやって、あとは神に祈るしかない」
(青木雄大アナウンサー)
J2の順位表です。
3位のV・ファーレンは、20勝12分5敗の勝点72、得失点差は32です。
今シーズンは、3節の清水戦からクラブ記録となる22戦連続無敗記録も達成し、一時は首位にも浮上しました。あらためて自動昇格条件を確認します。
前節は2位の横浜FCが引き分け勝ち点「75」に。
V・ファーレンは勝って「72」に伸ばし、その差は1勝分の「3」に縮まりました。
(佐藤肖嗣アナウンサー)
最終戦でV・ファーレンが勝って、横浜FCが敗れれば 勝ち点差で並ぶことになりますね。
(青木雄大アナウンサー)
その場合は得失点差で決まるんですが、現在 1点下回っているV・ファーレンは、最終戦で勝って 横浜FCが敗れれば、おのずと得失点差でも逆転し、J1自動昇格が決まります。
(佐藤肖嗣アナウンサー)
もちろん自動昇格を願ってはいますが 他力の部分もあるので、プレーオフに対する心構えも持っておかなくてはならないかな…とも思いますが。
(青木雄大アナウンサー)
仮にプレーオフにまわる場合、V・ファーレンはすでに3位以上を確定させていますので、準決勝も決勝もホームのピースタで戦えるアドバンテージは得ています。
(佐藤肖嗣アナウンサー)
プレーオフに出場するための、ほかのチームの争いも熾烈ですよね。
(青木雄大アナウンサー)
現在4位の岡山は出場権を獲得していますが、あと2枠を山形、千葉、仙台の3チームが争っています。
なおかつ最終節、山形と千葉は直接対決で戦うことになっています。
いずれにしてもV・ファーレンが目指すのは、勝利での自動昇格です。
最終戦はすべての試合が10日の午後2時に行われ、横浜FCがアウェーで9位のレノファ山口FCと。V・ファーレンはホームのピースタに17位の愛媛を迎え撃ちます。
7年ぶりのJ1昇格に期待しましょう。
NIBでは試合日の10日午後3時55分から「Vタイムズ」の特別編を生放送します。
試合開始が午後2時からですから、J1自動昇格が決まればどこよりも早く、会場の熱気や選手の生の声をお届けします。ぜひご覧下さい。