威力抜群の上段蹴り「足のボクシング」フルコンタクトテコンドー 全国大会優勝の女子高生《長崎》
【NIB news every. 2024年11月21日放送より】
フルコンタクトテコンドーの全国大会で優勝した高校生。
地域の道場で、足技を磨いています。
威力抜群の上段蹴り。
頭よりも高い位置で、強く鮮やかに蹴り抜きます。
「足のボクシング」とも言われる武道 “フルコンタクトテコンドー”。
県立佐世保北高校1年の橋本 佳和さんは、横浜市で開かれた全国大会『全日本フルコンタクトテコンドー選手権大会』に出場。
「組手」と「型」など3つの部門で優勝を果たしました。
(県立佐世保北高校1年 橋本 佳和さん)
「最初は率直に嬉しかったというのがあって、もう一つ大きなのは達成感」
通常のテコンドーと異なり試合中、相手に直接打撃を与えることが認められているフルコンタクトテコンドー。
主に 頭や胴体への蹴りでポイントを得られますが、組手は「一本勝ち」で決着することもあり、蹴り技には相手を一撃で倒す威力も求められます。
橋本さんが通う佐々テコンドークラブ。
小学生から大人まで約30人が所属する地域クラブで、毎週水曜日午後7時半から1時間半ほどの練習に励んでいます。
(廣川 禎教指導員)
「ポイントの部分は子どもたちが分かりやすいように、体の動かし方をしっかり伝えていくことによって、少しずつ確実にレベルが上がっていくので」
このクラブで橋本さんがテコンドーを習い始めたのは、小学1年の頃。
所属していた父 博司さん(42歳)の試合を見て、興味を持ったそうです。
(橋本 佳和さん)
「(父は)相手の距離との詰め方がすごい。自分でも見習うことが多い。大きい選手にも高い蹴り技をして点を取っている部分」
通い始めて10年。今では親子の背丈は同じくらいに。
互いに技を磨き合っています。
そんな橋本さんの強みは長い脚から繰り出すダイナミックな蹴り技。
それを可能にしているのが柔軟性です。
(橋本 佳和さん)
「日頃からストレッチをしているので、柔軟性に関しては高く上げる蹴りであったり、360度力強い蹴りをする部分であったり、柔軟性が一番強みなのかなと」
先月の大会では、個人戦に加えて団体の「型」でも日本一に。
同じテコンドークラブに通う病院職員の 渡 巡来選手(23歳)。松浦市立志佐中学2年の岡島 みゆ選手(14歳)と3人チームで練習を重ね、コンビネーションを磨いてきました。
蹴りの美しさやリズム、高い打点での静止といった所作が高く評価されました。
(廣川 禎教指導員)
「やっぱり一つは、続けて柔軟をすること。続けて練習すること。諦めないことというところが、やはりポイントの一つかなと思う」
(橋本 佳和さん)
「一番は、他県の試合などに積極的に出て、今回のようにMVPをたくさん取りたいなというのが一番の目標」
日本一の称号を得てもなお磨きをかける美しく、強い、蹴り技。
これからも地域のクラブで家族や仲間と切磋琢磨して、高みを目指します。