勝利をつかんだのは? 夏の高校野球 県大会「準々決勝」創成館vs長崎商業 清峰vs九文《長崎》
夏の高校野球県大会です。
24日に続き「準々決勝」の2試合が行われ、ベスト4が出そろいました。
【準々決勝 第一試合】「創成館」vs「長崎商業」
まずは第1試合、「創成館」と「長崎商業」の実力校同士の対戦です。
3年ぶりの夏制覇を目指す長崎商業の相手は、400人の大応援団が連覇を後押しする創成館です。
試合は中盤まで、両エースによる投手戦となります。
創成館は、村田投手が130キロ台後半の直球とスライダーで打たせて取るピッチングを見せると…。
長崎商業のサウスポー野原投手は、140キロ台のストレートをコーナーに投げ分け、凡打の山を築きます。
試合が動いたのは4回表、長崎商業の攻撃。
3番小森選手がセンター前ヒットで出塁すると、送りバントで得点圏にランナーを進めて、5番橋本選手が左中間を破るタイムリーツーベースで均衡を破ります。
一方の創成館は6回裏、自慢の打線が目を覚まします。
2アウト2塁から、3番小森山選手がストレートを弾き返した一打は、スリーベースで同点に。
続く4番上田選手が連続タイムリーで、逆転に成功します。
この回、さらに1点を追加した創成館。
7回にも4点を奪い、リードを広げます。
長崎商業が8回に1点を返しますが、その裏、2点を加えた創成館が8回コールド勝ちで、3年連続のベスト4進出です。
逆転タイムリーを打った(創成館 上田 優吾選手)
「県1位、2位を争ういいピッチャーだと思うので、狙えて打ててうれしい。連覇も意識するが、一戦一戦を戦ってみんなで勝ちに行きたい」
【準々決勝 第二試合】「清峰」vs「九州文化学園」
続く第2試合は、県北地区対決となりました。
7年ぶりの準決勝進出を目指す「清峰」と、10年ぶりのベスト4を狙う「九州文化学園」の一戦。
試合は初回、九州文化学園がフォアボールと、送りバントでワンアウト2塁と、先制のチャンスを迎えます。
バッターは3番江頭選手。
ライトへのヒットで2塁ランナーがホームを狙いますが、清峰の岡﨑選手が好返球。得点を与えません。
九文は3回表にもヒットでランナーを出しますが、清峰の1年生キャッチャー 松尾選手が、矢のような送球で盗塁を許しません。
堅い守りからリズムをつかんだ清峰はその裏、2つの四死球を足がかりに、ワンアウト3塁2塁と先制のチャンスを作ります。
迎えるは、盗塁を阻止した5番松尾瑛太選手。
(清峰 松尾瑛太選手)
「少しでも(ピッチャーを)楽にさせてあげたい」
松尾選手が打った打球は、ピッチャーの頭上を越えるゴロ。そして相手のエラーを誘い、3塁ランナーがホームイン。
清峰が先制します。
なおもワンアウト3塁1塁から、6番南選手。
打球が大きく弾んだショートゴロの間に、ランナーが返り追加点。2対0とリードします。
中盤以降は投手戦となり、迎えた最終回。
九州文化学園の攻撃は、ワンアウトから清峰の松尾選手の兄の悠真選手がデッドボールで出塁。
続くは3番 江頭選手。
ここはセカンド鴨川選手がファインプレー。
最後のバッターはサードゴロに打ち取られ、ゲームセット。
シード校の九文に競り勝ったノーシード清峰がベスト4進出です。
4試合連続完投(清峰 南和紀投手)
「テンポが作れて、流れ的に自分が投げたい形に持っていけた。次もひとつずつアウトを冷静に重ねていき、自分たちの野球ができればいい」