「歴史を変え、国を変えるのは地方です」 自民党総裁選候補者演説 300人以上の支持者が集まり石破茂元幹事長の演説を見守る 島根県松江市
伊藤裕介 記者
「まもなく始まる自民党総裁選の公開演説会。松江の会場には、このように多くの人が駆け付けました」
大型バスも到着し、続々と会場へ向かう人たち。入場の前には、金属探知機などを使い、来場者の持ち物を細かくチェックするなど、厳しい警備体制が取られていました。
会場には、5回目の総裁選への挑戦となる石破茂元幹事長を応援しようと支持者が集まっていました。会場でも、300人以上の支持者が共通の紫色のシンボルを身に着け石破元幹事長の演説を見守りました。
9月27日に投開票が行われる総裁選。全国各地で論戦が繰り広げられる中、島根県松江市でも候補者9人が勢ぞろいし、自民党の党員・党友、さらに一般の有権者など1000人以上の前でそれぞれ自らの政策について語りました。
石破茂 元幹事長
「歴史を変え、国を変えるのは地方です。庶民大衆です」
小林鷹之 前経済安全保障担当相
「ビジョン、覚悟、責任これをもっていると自負して総裁選に挑戦しました」
松江市を含む衆議院島根1区では、今年4月に行われた補欠選挙で、自民党は立憲民主党に歴史的な敗北を経験。自民党関係者は、信頼回復を図り、議席の奪還へとつなげるため、中国ブロックの演説会の会場にここ松江市が選ばれたといいます。
島根1区の補欠選挙で自民党敗北の原因となったのは「政治とカネ」の問題をめぐる逆風でした。
小泉進次郎 元環境相
「島根の皆さんは4月の補選であのような結果を受けて、誰よりも自民党の復興はないと知っているはず」
石破茂 元幹事長
「私どもとして次期総選挙は必ず勝たないといけない。この島根で勝つのをどう考えるのかと思うことだと。気合だけで勝てるものではない。良く検証して勝てるだけの体制を整えていかなければならない」
議席奪還に向けた決意を述べました。
また、各候補からは地方の党員票を意識してか人口減少や地方創生に関連した政策が語られました。
林芳正 官房長官
「仕事ができる地位活性化地域が元気にならないと日本が元気にならない。一次産業の振興、成長戦略に取り組んで日本全体を元気に」
高市早苗 経済安全保障担当相
「全国47都道府県、どこに住んでも必要な医療、質の高い教育働く場所がある。そんな日本列島を作りたい」
全国最後の演説会の舞台となった松江市。
訪れた人
「やっぱりなじみがありますので、石破先生は心をこめてお話してくださったかなと」
訪れた人
「高市さんですかね。やっぱり、国のことを一番考えておられるかなと」
訪れた人
「石破さんが隣の県ということで、語りがやわらかくて印象的でした。これに対して小泉さんも上手でしゃべりがよく、かなりインパクトがよくて説得力がありましたね」
絲原德康 新会長
「それぞれ候補の皆さん、自分の意見を主張なさって大変いい機会だったと思います 」
青木一彦 参議院議員
「いい演説会だったと思います。皆さん喜んでいただいたと思いますので、自民党の底力をしっかり発揮できたと思います 」
一方、石破元幹事長の地元鳥取県では、地方議員で作る選挙対策本部が、「最後の総裁選への挑戦」を後押ししようと、街頭で広く支持を訴えています。
鳥取県議会 山本暁子 議員
「今回、皆さまにぜひSNSを見てそしてコメントを頂いて、シェアしていただきたい。国民は石破さんを応援しているんだよと。その声を永田町に届けたい。そのような思いで活動しております」
総裁選の投票日まで残り1週間。事実上、次の総理大臣が決まる選挙でもあるため、投票権を持つ自民党の党員・党友だけでなく、一般の有権者の声も大きな意味を持っています。