「ずっと楽しみにしていました」 新型コロナで中止の『鳥取マラソン』5年ぶりに開催 18歳から83歳までの約2700人が鳥取の街並みを駆け抜ける 鳥取県
コロナ禍が明け、5年ぶりの開催となりました。3月17日、鳥取市で「鳥取マラソン」が開かれ、約2700人が完走を目指して市街地を駆け抜けました。
新型コロナウイルスの流行により中止が続いていた鳥取マラソン。今年は5年ぶりの開催となり、この日を心待ちにしていた18歳から83歳までのランナー約2700人が出場しました。
参加ランナー
「5年ぶりの開催ということで、ずっと楽しみにしていました。例年に比べて今日は暖かいし、風もそこまでないので良い走りができるんじゃないかなと思います」
「初めての参加なので、開催していただいてうれしいです。頑張りたいと思います」
中には、バラエティ豊かな衣装に身を包んだ参加者もちらほら。
紅の豚の衣装に身を包んだ参加者
「走れない豚はただの豚だと思ってて、完走して走れる豚ということを証明したいと思っています」
目玉おやじの衣装に身を包んだ参加者
「目玉のおやじです。見ての通り仕上げてきました」
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ランナーは、鳥取砂丘近くのオアシス広場前を午前9時に一斉にスタート。鳥取県庁前など市街地を経由する42.195キロのコースに挑みました。3月17日は、今大会のゲストランナーであるタレントのハリー杉山さんも参加。市街地に入ると、沿道は懸命に走るランナーへの声援であふれます。鳥取県庁近くの久松公園では、地元の麒麟獅子舞保存会が舞を披露し、参加者を励ましました。
湯所神社麒麟獅子舞保存会 関係者
「マラソンの応援は初めてです。元気づけようと思ってきました。反応もよくて(麒麟獅子に)頭を突っ込んでくる人もいて良かったです」
ランナーは鳥取の人たちの温かさと文化を感じながらマラソンを楽しんでいました。鳥取市国府町の給水地点では、ボランティアによりおにぎりなどが配られ、つかの間の休息。なかでも人気だったのが、手作りの豚汁です。
参加ランナー
「おいしいです!まだまだ頑張ります!」
鳥取マラソンのボランティア
「豚汁たくさん準備してたんですけど、全部終わっちゃいました。大変喜んでいただいて、食べていただきました。ありがとうございます」
そして、ゴール地点であるヤマタスポーツパーク陸上競技場ではしゃんしゃん傘踊りで出迎えました。
トップでゴールしたのは、島根県出身の河北竜治さん(27)。2時間21分42秒の大会新記録でゴールテープを切りました。河北さんはコロナで中止になった4年前の鳥取マラソンにエントリーしていて、初出場で優勝に輝きました。
優勝した河北竜治さん
「前回エントリーした時は学生だったので、社会人になって時間がたったところで陸上をやめるって選択肢もあったんですけど、その中でコツコツ続けてきて今日の結果につながったことはよかったなと思います」
ゲストランナー ハリー杉山さん
「めちゃめちゃ楽しかったです。念願の開催に、みんなやっと開催できたっていう喜びを実感できて、ものすごくうれしかったです。本当に開催することができて『おめでとうございます』という気持ちを伝えたいです」
開催の喜び、そして完走の喜びを分かち合った鳥取マラソン。参加者2679人のうち2503人が完走したということです。