島根県出雲市に住む女性が「税金を払いすぎている。2万5000円の還付金があります」との電話から約289万円をだまし取られる還付金詐欺の被害にあっていたことが分かりました。

出雲警察署によりますと10月25日、出雲市に住む60代の女性の自宅の固定電話に「市役所のヨシオカ」を名乗る男から「税金を払いすぎていて、2万5000円の還付金があります。今日の午後4時までに市役所に行ってください。手続きを受けるにはATMから出てくる紙を持って来ていただかないと手続きはできません」「金融機関の職員から電話がありますので、携帯電話の番号を教えてください」などと電話がかかってきました。

その後、女性の携帯電話に「金融機関のイマイ」を名乗る男から「手続きはATMで行います。銀行が提携しているATMへ向かって行ってください」と指示され、携帯電話をつないだまま、市内の商業施設のATMに向かい指示されるままATMを操作。4回にわたり約289万円を振り込みました。

ATM操作の後、「イマイ」から「これで手続きは終了しますので市役所へ行ってください」と言われ、市役所に行ったところ市の職員に詐欺ではないかと指摘され、利用明細を確認したところ、個人名義の口座に振り込んでいた事が分かり、詐欺だと認識。警察に相談したということです。

かかってきた電話は、「03」から始まる番号だったということです。

警察ではATMで還付金の手続きはできません。「期限が今日まで」と言って急がせる電話は詐欺の可能性があるので、警察に相談するよう注意を呼びかけています。