友人から借金して資金工面 TikTokの副業広告につられ詐欺被害 40代男性が約77万円をだまし取られる 島根県松江市
島根県警松江警察署は11月8日、松江市に住む男性が副業をかたる特殊詐欺被害に遭い、約77万円をだまし取られたと発表しました。
架空料金を請求する詐欺の被害にあったのは、松江市に住む40代の男性です。警察によりますと、ことし9月10日、男性がTikTokで副業広告を見つけ「Beauty」というLINEアカウントを登録。動画をスクリーンショットして送れば稼げると説明を受け、実際に数百円の報酬が受け取れたため、信用して副業を続けていました。
その後、副業を続けるには別のサイトと連絡用アプリ(Too me)に登録するよう指示され、今度は「鈴木」というアカウントと連絡をとりました。この「鈴木」からは指定されたネットバンキングの口座にお金を振り込んで仮想通貨を購入するという「高額報酬課題」を勧められたということです。
男性が9月12日から13日までに5万5000円を振り込んだところ、サイト内の口座に6万5000円が入金され、この副業も信用。その後、「鈴木」から「8万円の課題をあと3回する、課題のクリアで報酬を引き出せる」と説明され、さらに24万円を振り込んだところ「操作ミスをした」「5倍再注文する必要がある。40万円再振り込みしてください」と指示され、追加で40万円を振り込みました。
再び「鈴木」から120万円の振り込みを指示されましたが、手持ちの現金がなく、友人などからの借金で工面。銀行で振り込もうとしたところ「個人口座に多額の振り込みがありましたので、口座を凍結しました」「SNSアプリをきっかけにした副業詐欺が頻発してますが、大丈夫ですか」と、注意喚起のメールが届いたため、詐欺だと気づき、警察に相談。事件が発覚しました。
男性はこの間、約77万円をだまし取られたということです。
警察は「SNSで簡単にお金が儲かる」などの誘い文句は、詐欺の可能性が高く安易に飛びつかないよう呼びかけています。