鳥取県の練習船「若鳥丸」で火災 高校の海洋科が実習中 生徒などにけがはなし 船に大きな損傷はなく自力航行が可能
瀬戸内海を航行していた鳥取県の練習船「若鳥丸」(516トン)で火災が発生したと、香川県の高松海上保安部が11月11日発表しました。船に大きな損傷はなく自力航行が可能で、乗船していた境港総合技術高校の生徒などに、けがはなかったということです。
海上保安部によりますと、火災が発生したのは瀬戸内海の小槌島灯台北北西約1200メートルの海上です。11日午後2時過ぎに若鳥丸から「火災が発生し消火活動中。航路外に出て釜島沖に錨泊する」と通報があり、巡視艇を現場に急行させたところ、午後3時ごろに鎮火を確認しました。
若鳥丸は、11日午後1時ごろに香川県の高松港を出港。午後2時前に厨房から出火し、約20分後に乗組員らが火を消し止めました。厨房設備が使用できないほかは、船に大きな損傷はなく、自力航行が可能だということです。
若鳥丸は、境港総合技術高校・海洋科の2年生24人10月12日から11月17日までの予定で実習を行っていました。ほかに同校の教員2人と乗組員16人が乗り込んでましたが、いずれもけがや体調不良はありませんでした。
海上保安部が火事の原因を調べていて、鳥取県では11月12日をめどに生徒の帰還方法を決める方針です。