5月1日に行われた水俣病の患者・被害者団体と伊藤環境大臣の懇談で団体側が発言している途中、環境省側がマイクの音を切った問題で島根県の丸山達也知事は行政の間違いは政治が正すべきと苦言を呈しました。

島根県　丸山知事
「ちゃんとした準備してないとあんなことできないと思いますから、明確な意図を持ってなきゃできませんよ」

島根県の丸山知事は、9日に行われた定例会見で環境省の職員は事前に対応を準備していたとの個人の見解を示しました。この問題は5月1日、水俣病慰霊式の後に行われた関係団体と伊藤環境大臣との懇談の中で、団体側の発言中に環境省の職員がマイクの音を切ったものです。

丸山知事は「正直申し上げて話を聞く気がなかったのではないかいうふうに指摘をされてもおかしくない対応をされたわけですから、それは著しく不適切」と話したうえで、「行政が間違ったときに直すのが政治家の仕事だから、それは大臣の中の職責の1つですよ。事務方が悪かっただけでは済まない」と話しました。

伊藤環境大臣は8日に水俣入りし、「意見交換会で環境省の者が発言中にマイクの音を絞る大変申し訳ないことがあった。心からお詫び申し上げたい」と懇談の出席者に謝罪しています。