間もなく開館…アート機運高まる 鳥取県立美術館オープン前イベント 廃材などを活用した楽器を作るワークショップも 鳥取市
いよいよ、3月に迫った鳥取県立美術館のグランドオープン。多くの人に美術に触れてほしいと、2月15日・16日に鳥取市でカウントダウンイベントが開かれました。
鳥取市のショッピングモールに鳴り響いたのは、不思議な楽器の音色。3月、鳥取県倉吉市にオープンする鳥取県立美術館のカウントダウンイベントが、開かれました。15日は、独創的な楽器を操る芸術ユニット「明和電機」が登場。不思議な仕組みの楽器で、巧みに会場を沸かせました。
明和電機 土佐信道 社長
「アートの良さは『よく分からない』こと。なんだろうという不可解について考えることだと思うので、そういう体験が皆さんできたらと」
このイベントのテーマは、固定観念にとらわれない自由なアート。幅広いアートの世界を楽しんでほしいと、陸上ドローンを使ったイラスト制作などワークショップが多数行われました。
参加した子ども
「上手く(ドローンを)使えたところもあれば、ちょっと変な形になりかけたところもあった」
またブースの1つでは、使われなくなったものや廃材などを活用し、楽器を作るワークショップも行われていました。
Parade on Parade 宮原翔太郎さん
「新しいものをあえて買って作るっていうのをしたら、キレイに作ることはできるかもしれないけど、“もの”がたどってきたストーリーみたいなものも込みで作ったりすることができたら、より面白いものができるんじゃないかなと」
たくさんの”もの”で溢れている今だからこそ、ここにしかない”一点もの”にこだわっていると言います。
訪れた人
「身近にある見たことあるもので組み合わせるっていう発想がないので、組み合わせた時にこういう楽器として成り立つっていうのが一番驚きました」
取材したグループは、鳥取県立美術館の開館前日にパレードを行う予定になっていて、そのパレードで使う楽器を作っていました。
Parade on Parade 宮原翔太郎さん
「アートっていうものがある種神、聖なものとか、アーティストやクリエイターっていう人だけじゃなくて、身近なところに似たような喜びはあると思っているので、そういうのが僕たちなりに表現できたらいいのかなって思います」
パレード当日は、飛び込みでの参加もできると言います。開館に向け、アートの機運が高まる鳥取県。
鳥取県地域社会振興部 生田憲一郎 係長
「アートって幅が広いものだと思っていますので、いろんなところでアートを発見していただいて。美術館に来ていただいて、アートを深めていただけたらいいなと思っています」
鳥取県倉吉市の鳥取県立美術館は、3月30日にグランドオープンする予定です。