食にもバリアフリーを!食物アレルギーに配慮した和食会席 島根県松江市
食のバリアフリーを目指します。島根県松江市の温泉旅館で、食物アレルギーに配慮した和食会席の試食会が行われました。
旬の柿に、マスカットを添えた白和え
ユズの香り漂う、里芋と豆乳のグラタンなど
実はこちらの料理には食物アレルギー症状を引き起こすとされる、特定原材料8品目(卵・乳・小麦エヒ゛ カニ 落花生そば くるみ)とナッツ類が使われていません。
松江市の温泉旅館「なにわ一水」では、年齢や、国籍、障害のあるなしに関わらず旅行が楽しめる「ユニバーサルツーリズム」を進めていて、このたび、食物アレルギーや外国人客の食習慣に配慮した「フードバリアフリー」の料理を考案しました。
料理研究家 コンサルタント 上田まり子さん
「食物アレルギーがある方で、旅行ですとか旅館とかで会席コース料理ですとかを食べることをあきらめていた方々に向けてまず召し上がっていただいて、生きやすい社会につながるといいなと思っております」
アレルギーに配慮した食品の開発を進める上田まり子さんの指導のもと手掛けられた食物アレルギー対応の和食会席。
11月1日は、観光関係者や食物アレルギーをもつ人、外国人など20人が参加して、試食会が開かれました。
食物アレルギーのある参加者
「見た目がきれいでこれがアレルギー対応料理なんだってすごいびっくりしてます」
家族に食事制限のある参加者
「最高です。私自身の妻も食事制限があるので、私が作る側として同じものを気を遣わずに食べれて一緒に楽しめるというのがこんなに喜びって増すんだなって」
この和食会席は、11月10日の予約分から受付け宿泊客の夕食に提供されます。