×

「非常に貴重だと思います」 国の史跡に指定答申・尾高城跡 見学会が開かれる 鳥取県米子市

2023年11月28日 18:25
「非常に貴重だと思います」 国の史跡に指定答申・尾高城跡 見学会が開かれる 鳥取県米子市

日本の城研究の第一人者が自ら解説しました。今年10月、国の史跡に指定するよう答申された鳥取県米子市の尾高城跡。このほど見学会が開かれました。

11月26日、鳥取県米子市尾高にある尾高城跡で行われた見学会。県内外から大勢の戦国歴史ファンがつめかけ熱気に包まれました。

見学会の特別講師を務めたのは、城研究の第一人者である滋賀県立大学の中井均名誉教授です。国史跡答申で、城主の変遷の歴史だけではなく、中世の土の城から石垣を持つ近世の城郭への移り変わりを示す重要な城跡であることから高く評価された尾高城跡。

尾高城は南北400メートル、東西300メートルの広さで9つのくるわが配置されています。参加者らは中井名誉教授から解説を聞きながら石垣が発掘された本丸を中心に丹念に見て回っていました。

参加者
「こういう石垣が出てくるとは思いませんでした。国史跡に指定答申されたことも納得するところかと思います」

「石垣はすごい発見ですね。整備して米子城みたいに見に来られるようになると尾高城がすごいなとみんなにわかるじゃないですか」

中井名誉教授は、大きな石垣は城主の権威の象徴と説明。すでに国史跡に指定されている米子城跡との関わりについても光が当てられることにも期待を寄せています。

滋賀県立大学 中井均名誉教授
「尾高城を見ていただき、なおかつ米子城を見ていただくことによって、戦国時代から近世の城の移り変わりというのがよくわかると思います。これは非常に貴重だと思います」

毛利氏と尼子氏の攻防が繰り広げられた古戦場としても知られる尾高城跡。米子城跡に続いて、戦国ロマンにあふれる魅力的な城跡としてもこれからさらに多くの人達の注目を集めそうです。