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相次いで発生している踏み間違い事故・・・ どの車種にも使える新たな安全装置とは? 「今ちょっと慌てたけどちゃんと効いていますよね」

2023年11月16日 6:00
相次いで発生している踏み間違い事故・・・ どの車種にも使える新たな安全装置とは? 「今ちょっと慌てたけどちゃんと効いていますよね」

山陰でも相次いで発生する自動車のアクセルとブレーキの踏み間違いによる事故。

こうした事故を防ぐため鳥取県琴浦町の自動車販売店では、新たな安全装置の取り付けを始めました。

車の前方が店舗に突っ込み辺りに散乱したガラスの破片。10月26日に鳥取市のコンビニで発生した事故です。けが人はいませんでしたが運転していた70代の女性は、「車を駐車しようとした際ブレーキとアクセルを踏み間違えた」と警察に話していました。

いま、こうした高齢者の踏み間違いによる事故が多発しています。踏み間違いについてドライバーに聞いてみるとー。

Q.踏み間違いをしたことは?
ドライバー
「1回あります。履物を間違えて長靴を履いていたらアクセルとブレーキの感覚が違いますから。誰でも焦ると思います」

「それなりの年齢ですが事故はないですね、今のところは。軽四でもセーフティ装置がついているので、そういう車を乗ったほうがいいとは思います」

相次ぐ踏み間違いによる事故。警視庁のデータによると全国で起きた踏み間違いが原因の事故のうち、約4割が65歳以上の高齢者が占めていることが分かります。

こうした事故を防ごうと、新たな装置が自動車販売店などで導入されています。

日本特殊陶業 池田総さん
「アクセルを奥まで踏み込むとブザーがまず鳴ります。そのブザーを無視してさらに奥まで踏み込むとブレーキがかかります」

踏み間違いを防止できる「アイアクセル」と呼ばれる機械。発信や走行時、一定の基準を超える力でアクセルを踏み込むと加速を停止して緩やかに減速します。ここに大きな特徴があるといいます。

赤碕ダイハツ 上田啓悟 社長
「センサーやカメラでコントロールしている最新の安全性能の車でも踏み間違い完全には防止できない。これは機械的に操作間違いを防止することができます」

実際に購入を考えているというドライバー歴50年以上の男性。実際に使用してみるとー。

赤碕ダイハツ 上田啓悟 社長
「今ちょっと慌てたけど、ちゃんと効いていますよね」

過去に踏み間違えによる事故を起こしたこといいますが、この機能があれば、事故に至らなかったのではと話します。

購入を考えている男性
「パニックになったとき急にどうしても強く踏んでしまうがそうした時に助かる」

車社会の山陰地方。なかなか車が手放せない中、安全に運転するための一つの対策として注目されつつあります。

赤碕ダイハツ 上田社長
「もしこの機械を付けることができて、あと5年乗ることができるとなれば高齢者も喜ぶと思うし運転生活の安心につながるのではと思っています」

基本的にはどの車種でも取り付けができるというこの安全装置。自分や周りの人の命を守るための対策が広がっています。