【特集】「あおもりウォーズ」始動!おさかな教室に密着 魚離れや漁師の後継者不足対策に若手漁師たちが立ち上がった
特集は若者の魚離れや漁業の後継者不足などを解決しようと立ち上がった「あおもりウォーズ」です。子どもたちに魚や漁業の魅力を伝える初めての活動に密着しました。
ことし結成された「あおもりウォーズ」。魚離れや後継者不足をなんとかしようと県内の各地の若手漁師を中心とした7人で結成されました。
この日メンバーの4人が訪れたのは中泊町のこどまり保育園。メンバーにとって初めての本格的な取り組み「おさかな教室」です。子どもたちに魚を食べることや漁師の仕事について興味や関心を持ってもらおうと企画しました。中泊町の漁師鈴木舞子さんは紙芝居を使った読み聞かせを行いました。
★あおもりウォーズ 鈴木舞子さん
「漁師というお仕事は船を使い沖へ出て海から魚をとってくるお仕事です」
実はこの紙芝居、鈴木さんが仲間の漁の様子を実際に取材してその仕事をまとめたお手製なんです。鈴木さんは漁師になる前は保育士をしていました。
★鈴木舞子さん
「子どもたちとの会話のなかで魚を食べる機会が少ないというのを聞いたり実際に給食で食べている姿を見ても食べ慣れていないというのが」
この紙芝居のモデルとなっている漁師はメンバーの1人の小枝哲さんです。つがる市の車力で漁師をしている小枝さんは朝早くに沖へ出て底引き網漁でヒラメなどを獲っています。漁は大変な力仕事ですがこの仕事にやりがいを感じています。
★あおもりウォーズ 小枝哲さん
「大漁だったときが一番心が躍るような感じがします」
小枝さんは漁師でありながら会社を立ち上げ、魚介類の加工品などを製造、販売しています。多くの人に魚介類を食べて欲しいと日々、奮闘しています。
★小枝哲さん
「漁師がとってやっぱり食べるところまで子どもたちに思いだったりいろんなものを伝えていけたらと思います」
あおもりウォーズのメンバーの思いの詰まった紙芝居は子どもたちに大好評でした。
★鈴木舞子さん
「気持ちを込めて作ったのでみんなが見てくれてうれしかったです」
「おさかな教室」では園児たちにホタテを捌く体験もしてもらいました。外ヶ浜町の漁師木浪佑悦さんが獲ってきた新鮮なホタテに興味津々な子どもたち。はじめて触るホタテにおっかなびっくりの様子でしたがじょうずに貝殻から身を取り出していました。
★あおもりウォーズ 木浪佑悦さん
「なかなかこのくらいの年の子たちと触れ合うというのはないんですけどこの段階でお魚を好きになってもらって将来のお客さんじゃないですけどまた魚を買っていただけたり食べていただけたら良いかなと」
ほかにも魚には豊富なタンパク質が含まれていることなどを説明して魚介を食べることの大切さを伝えました。
★こどまり保育園の園児
「栄養のことを教えてくれたのがうれしかった」
「ホタテいっしょにむいて楽しかったです(漁師さん)かっこいい」
子どもたちの笑顔に囲まれてあおもりウォーズの面々ははじめのイベントを大成功で終えました。
★あおもりウォーズ 中田創 代表理事
「青森の水産業を盛り上げていきたいという思いで始めた団体ですので、これからもっとこういう魚食普及ですとかPRとかの活動に力を入れていきたいと思っています」
本格的に動きだしたあおもりウォーズ。イベントなどを通して、若者の魚離れや漁業の後継者不足改善をめざします。