五所川原市発注の工事を巡り官製談合防止法違反などの罪に問われた一戸元副市長に対し、青森地方裁判所は懲役1年6か月　執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。
判決によりますと五所川原市の元副市長で無職の一戸治孝被告は五所川原市の会社役員　片山弘一被告、無職の石井隆夫被告と共謀し2021年に行われた市発注の土木工事など3件の指名競争入札で指名業者の選定を取り決めるなどの不正をしたとして、官製談合防止法違反などの罪に問われています。
これまでの裁判で一戸被告は「苦しい選挙戦で佐々木市長を応援してくれた業者に引き続き支援してもらいたかった」と動機を明らかにしていました。
一戸被告と石井被告はともに起訴内容を認めていて、検察側は懲役1年6か月を求刑していました。
きょう青森地方裁判所で開かれた判決公判で藏本匡成裁判官は一戸被告と石井被告に対し、ともに懲役1年6か月執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。
入札情報の連絡役を務めたとされる片山被告には懲役1年6か月が求刑されていて、判決はあす言い渡されます。

閉廷後の取材で一戸被告は「市民や頑張ってくれている職員、業者のみなさんに心からお詫び申し上げます」とコメントしました。
一戸被告の弁護側は「控訴しない」、石井被告の弁護側は「取材に応じない」としています。