人口減少 県内35市町村 近い将来「消滅の可能性」
人口減少によって近い将来、「消滅の可能性がある」とされる自治体が公表されました。県内では青森市や弘前市を含む35市町村が対象でした。
民間の有識者でつくる「人口戦略会議」は2050年までの30年間で20歳代から30歳代の若い女性が半数以上減ると推計した「消滅可能性自治体」を公表しました。
県内では青森市や弘前市を含む「35」の市町村が最終的には消滅の可能性があるとされました。含まれなかった三沢市と西目屋村、田舎館村と六戸町、おいらせ町も「対策が必要」とされています。
減少率が高い順に外ヶ浜町が87.5%、今別町が86%、佐井村が85.2%などとなっています。
外ヶ浜町は2050年には若い女性が30人にまで減ると推計とされました。
★外ヶ浜町民
「過疎化みたいになっちゃって少しさみしい感じです 雇用の場が無いので若い人は女の人だけじゃない男の人もみんな居なくなっている ここ地元だけどもここ好きでここに居るこの外ヶ浜が大好きなのさでもショックだよな」
★外ヶ浜町 山﨑結子 町長
「率直にショックだなと思っています いろんなリスクヘッジしながら働けるっていう風にしていければ良いのかなと」
10年前に行われた同様の分析でも消滅の可能性がある市町村は同じ「35」でした。今回藤崎町と六ヶ所村が新しく追加された一方、西目屋村と田舎館村は脱却しています。
西目屋村では2017年から子育て世代向けに分譲地を無料で提供したり、子ども医療費や保育料を無償化するなど子育て世代の移住に力を入れてきました。
分譲地にはこれまでに29世帯109人が移住しています。
★西目屋村 桑田豊昭 村長
「村として将来を予想したときに人口の減少はまぬがれないことだと認識しておりましたただその減少率をいかにゆるやかに抑えられるかどういう方法があるのかということで若い人を呼びこもうと」
人口減少問題などに詳しい専門家は…。
★青森大学 社会学部 櫛引素夫 教授
「人口減少の深刻な影響と予防の重要性について十分な情報共有を図って来なかったのではないかと 若者の肉声とか本音とか悲鳴をどこまできちんと聞いた上で当事者の立場に立った引き留め策を講じられるかこれをやらないと流出を加速させる可能性がある」
全県を挙げた取り組みが急がれます。