東通村で地まきホタテの水揚げが1か月早く打ち切られました。直売所に行列ができるほどの特産品にいったい何があったのでしょうか。

潮の流れが速い津軽海峡に地まきして育てた東通村野牛地区ホタテは、身の厚さと歯ごたえの良さが人気の特産品です。野牛漁港ではきょうも漁に出た8隻の船がホタテを水揚げしました。しかし…
いつもの年なら1つの船で満杯のかご6つが数回水揚げされるはずが、2つか3つほどで終了。極端な不漁です。

★漁協関係者
「全然あがらない全然だめだ」
Q.こんなに少ないのって今までないのでは…
「ないない、珍しい」

漁協によりますときょうの水揚げは700キロといつもの1割ほど。毎年お盆の時期までの水揚げで100トンほどを水揚げしていますが、ことしはきょうまでにおよそ7トンで1か月早く水揚げを終えることにしました。

こちらは死んでいた貝殻。成長線を見ると去年の秋ごろに死んだとみられ、漁協は高水温が原因の1つと考えています。

★野牛漁協 蛯子みのり総務課長
「死んでしまったホタテの貝殻を見たけれども成長が止まっているところで死んでけっこう（時間が）たっているのかなと　かなりショックという感じです　今回に限っては大打撃、災害級です」

最終日のきょう漁協の直売所には多くの人が並びましたが110人までの限定販売となりました。

★買い物客
「（買えなかったのが）初めて、今まで並んで買うなんてなかったもの」「しょうがないからホヤを買って帰ろうかと思って…」「ことしは異常、（ホタテが）ないから」「復活してほしい」

野牛漁協は来年は例年どおりにホタテを販売したいということですが、暑さによる影響が見通せず、頭を悩ませています。