高知出身の2人の漫画家・やなせたかしさんと、やなせさんより10歳年上の先輩・横山隆一さんの関わりを取り上げた企画展が、3月8日から高知市で始まります。

見つめ合うように並んだアンパンマンとフクちゃん。

8日から高知市かるぽーとの横山隆一記念まんが館で始まる、伝「やなせたかしと横山隆一」展。この企画展は、高知出身の2人の漫画家・やなせたかしさんと横山隆一さんの関わりや、やなせさんが編集に携わった雑誌『月刊高知』といった故郷・高知に関する仕事などを紹介するもので、会場には約150点が展示されています。8日の開幕を前に7日、内覧会が開かれました。

やなせさんと横山さんはともに同じ旧制・城東中学校、現・高知追手前高校の出身で、横山さんが10歳年上です。会場では中学時代のやなせさんが横山さんの作品を見て衝撃を受け漫画家を志したという、知られざるエピソードが紹介されています。

やなせさんが2009年に描いた色紙には、アンパンマンとフクちゃんの可愛らしいイラストに「横山隆一先生はぼくの太陽だった。先生にあこがれてぼくは漫画家になった」とメッセージが添えられていて、横山さんに対する深い尊敬の念が感じられます。

高知を代表する2人の漫画家のつながりと歩みを知ることができる企画展は、3月8日から8月31日まで開かれます。