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今治の山火事発生から4日目 避難者も消防団員にも疲労の色濃く…生活への影響続く

2025年3月26日 18:55
今治の山火事発生から4日目 避難者も消防団員にも疲労の色濃く…生活への影響続く

今治市の山火事は発生からきょうで4日目。懸命の消火活動が続けられるも未だ鎮圧には至っていません。住宅などへの被害は9棟に。延焼エリアも拡大し、住民の不安は続いています。中継です、和気さん。

【中継】
避難所になっています、朝倉公民館にいます。後ろに見えているのが朝倉地区の火災現場なんですけど、夕方になって、煙が風で流れてきたんでしょうか、周囲の風景が霞んできているのが見受けられます。そして風に乗って運ばれてくるにおいもかなり焦げ臭くなっている状況です。

消火活動も地上からは夜通し、日中は自衛隊のヘリなどがひっきりなしに訪れては山に散水するなどし、懸命の消火活動が続いていますが、未だ鎮圧には至っていません。

現在、今治市では、朝倉北など市内7地区、西条市の楠河地区、あわせて3848世帯7494人に避難指示が出ています。

ずっと続いている山火事への不安に、生活や体調などへの影響。そして、支援の動きも広がっています。

山火事の発生から、4日目。

和氣アナ:
「広い範囲で複数か所から未だ煙が立ち上っているのが分かります」

火の勢いは衰えることなく、いまも延焼が続いています。

火災は、23日に今治市長沢の山林で発生し、これまでにおよそ417ヘクタールを焼損。焼損面積はきのうからきょうにかけて、およそ1.9倍に拡大しています。折からの強い風によって「飛び火」しているとみられ、被害は山を越えて、広がっています。

住宅への被害も確認されていて、これまでに、郷桜井地区や桜井地区などで住宅7棟、倉庫2棟がいずれも全焼したとみられています。

消火活動の行方を左右する天気。

気象台によると、今治ではあす日中は曇る時間が長くなり、夜遅くから雨になる見込みです。

火災が長引くにつれ、現地では生活への影響が広がっています。住宅への延焼が確認された桜井地区では…

住民:
「だいぶきょうは収まってきたなと思うんですけど、やっぱりきのうはすごい飛び火で、すごく広がっていたので、怖かったので避難しました」
Q.避難所に?
「避難所じゃなくて親族のところに行かせてもらっています」

住民:
「きのうはとうとう住宅と倉庫が焼けましたでしょ。自分ちの近くにくると怖いなと怖い怖い、そればっかり思っています」