停職4か月の懲戒処分「上司への報告が後ろめたい」香川県の男性職員が発注工事を虚偽の公文書で水増し
香川県は県発注の工事で
実際には行われていない架空の作業を計上する
うその公文書を作成したなどとして
38歳の男性職員をきょう付けで停職処分としました。
停職4か月の懲戒処分を受けたのは
香川県・土木部の出先機関に所属する38歳の係長級の男性職員です。
県によりますと
男性職員は去年9月から10月にかけて
担当していた砂防ダムの樹木伐採工事において
実際には行われていない作業を架空計上するため
うその文書を作り改ざんを行いました。
工事は予定より短期間で終わり
およそ300万円の予算が50万円弱で完了したことから
上司にうその設計書を提出。
そのうえで業者と増額の契約を行わせ、
竣工検査の際も過去の別の工事の作業写真を加工して差し込むなどして
業者の提出書類を改ざんしたとされています。
男性職員は進捗管理不足を上司に報告するのが後ろめたく
大幅な減額もよくないと思い込んでやったと話しているということです。
県は一方で、必要な工事は完了しており
損害も生じていないことから刑事告発は考えていないとしています。