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詐欺罪などに問われた証券会社元社員の男に実刑判決

2024年6月28日 16:01
詐欺罪などに問われた証券会社元社員の男に実刑判決

 出資話を持ちかけて7人から多額の現金を騙し取ったとして、詐欺などの罪に問われた岡山市の証券会社の元社員の男に対し、岡山地方裁判所は28日、懲役3年6か月の実刑判決を言い渡しました。

 判決を受けたのは、野村証券岡山支店の元社員で岡山市の会社役員、建部昌弘被告53歳です。

 判決によりますと建部被告は、主犯格とされている男と共謀の上、2021年から2022年にかけ、投資実績が良好などの嘘のメールや電話で信用させ、支店時代の顧客など7人から総額およそ9700万円を騙し取りました。これまでの裁判で建部被告は「騙していない」と、詐欺について無罪を主張していました。

 28日の判決で岡山地裁の本村暁宏裁判長は「犯行の態様は巧妙で職業的かつ常習的であり悪質」とした上で、主犯ではないものの、責任は決して軽くないと指摘。建部被告に懲役3年6か月の実刑判決を言い渡しました。

 被告の弁護人は、控訴するかどうか被告と話し合って決めると話しています。