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土地改良区贈収賄事件 元高松市議の被告 起訴内容認める

2024年7月1日 18:58
土地改良区贈収賄事件 元高松市議の被告 起訴内容認める

 土地改良区の工事を巡る贈収賄事件で、現金を受け取ったなどの罪に問われている、元高松市議の男の初公判が高松地裁で開かれ、男は起訴内容を認めました。

 土地改良法違反の収賄の罪に問われているのは、元高松市議会議員で、舟岡池土地改良区の元理事長、小比賀勝博被告です。

 起訴状などによりますと小比賀被告は、2020年度から2年間、土地改良区が発注した水路の改修工事などの指名競争入札を巡り、特定の業者に便宜が図られていることを黙認。その見返りなどとして、この業者から2020年9月と2022年4月の2回に渡り、現金あわせて203万円を受け取ったとされています。

 1日の初公判で、小比賀被告は起訴内容を認めました。検察側は、特定の業者が発注工事をほぼ独占する状態にありながら不正を黙認するなど「土地改良区事業を完全に私物化した犯行」と非難。小比賀被告に懲役2年と追徴金203万円を求刑しました。

 一方、弁護側は、既に市議を辞職するなど十分な社会的制裁は受けたとして、執行猶予付きの判決を求めました。裁判は即日結審し、判決は今月17日に言い渡されます。

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