×

あの選手も…プロ野球ファームリーグ参入内定「ハヤテ223」のトライアウト始まる(静岡市・清水庵原球場)

2023年11月3日 18:20
あの選手も…プロ野球ファームリーグ参入内定「ハヤテ223」のトライアウト始まる(静岡市・清水庵原球場)

静岡市を本拠地にプロ野球ファームリーグへの新規参入が内定した「ハヤテ223」のトライアウトが始まりました。

3日 朝、静岡市の清水庵原球場には、ハヤテのトライアウトを受けようと多くの選手が集結。170人の申し込みがあったうち、書類選考を通過した96人が3日の1次審査に臨みます。

(永見 佳織 アナウンサー)
「清水庵原球場でハヤテ223のトライアウトが始まりました。それぞれが野球への思いを胸に、真剣なまなざしでトライアウトに挑戦しています」

午前10時半過ぎ、運命のトライアウトがスタートしました。

「ハヤテ223」は、9月に行われたオーナー会議で来シーズンからプロ野球の2軍、ファームリーグへの参入が内定しています。しかし、ハヤテはチームをもっていないため選手をどう集めるかが注目されていました。

球場には、先日、発表されたチームの首脳陣の姿もありました。静岡市清水区出身で元横浜監督の山下大輔ゼネラルマネージャー。藤枝市出身で静岡高校卒業後、近鉄などで活躍した赤堀元之監督。2人とも参加者に熱い視線を送っていました

(藤枝市出身 赤堀 元之 監督)
「しっかりと体をつくってきて、みんな一生懸命自分を出そうとしている、中には素晴らしいなと思う選手もいました。このチームに入ることは挑戦していかなければならない、挑戦に耐えられる選手になってほしい」

山下GMは、ふるさとに新球団が誕生することを喜んでいました。

(静岡市清水区出身 山下大輔 GM)
「僕の生まれ故郷 実家から近い、66年ぶり、プロ野球の球団が2軍ですが増える、誕生するのは大変光栄に思う。新球団のお手伝いをできるのは身の引き締まる思い、頑張ろうという気持ち」

また、静岡市の難波市長も視察に訪れました。念願のプロ野球球団の誕生に期待も大きいようです。

(静岡市 難波 市長)
「この球場がプロの球団に使ってもらえる本拠地にしてもらえる、新たな命が吹きこまれた」「この球団を全力で支えて、地域の誇りとなる球団になっていただきたい」

トライアウトに参加した96人の選手たちは、午前中に「30メートル走」、「遠投」などの体力測定や筆記テストを受け、午後から、投手はピッチング、打者はフリー打撃などで首脳陣へ自分の力をアピールしました。

今回のトライアウトには、プロ野球選手になる夢をかなえるため、県内出身の選手が数多く参加しています。

今週、トライアウトに向け練習を続けていたのは、静岡市出身の高橋駿選手。静岡西高校から岐阜県の大学に進学し、勝負強いバッティングを武器に卒業後は独立リーグなどで野球を続けていました。

(静岡市出身 高橋 駿 選手)
「静岡で(新しい球団が)できるかもしれない。去年のこの時期に聞いて、これはチャンスあるかもなと思って」

トライアウトはプロとして地元でプレーをするための大きなチャンス。引退を覚悟で挑むといいます。

(静岡市出身 高橋 駿 選手)
「このテストだめだったら 自分の野球人生引退って考えているので、ちょっと不安もあるけど割と楽しみな気持ちも強いです」

一緒に練習をするのは地元の後輩である杉森慎太郎選手。杉森選手も高校卒業後に独立リーグで野球を続けていましたが、地元で夢を叶えるためにトライアウトに挑戦します。熱い思いを持った選手は他にも…。藤枝市の静清高校出身で、今シーズンは宮崎の独立リーグのチームに所属していた平湯皓基選手。独立リーグ時代にプロ野球選手と対戦した経験がハヤテへの入団を目指すきっかけになりました。

( 静清高校出身 平湯 皓基 選手)
「もっと戦いたい、絶対にいつか打てるようになるって確信があって、だったらハヤテに行こうと思った」

トライアウトに向け、2日はバッティングセンターで練習。ハヤテの一員として後輩たちに活躍する姿を見せたいと意気込みます。

( 静清高校出身 平湯 皓基 選手)
「僕が活躍することによって、静清高校の生徒が いつかハヤテに入りたい、プロ目指してやりたいって思ってくれたらうれしいな」

参加者には異例の経歴の選手も。県立静岡高校でセンバツ出場経験がある竹内奎人選手は群馬大学医学部の6年生。大学進学後も準硬式野球部でプレーを続け、最速147キロの速球を武器にプロ入りを目指しましたが、ドラフト会議では指名されませんでした。今回のトライアウトで医師を目指す医学科から初めてのロ野球選手を目指します。

(静岡高校出身 竹内 奎人 選手)
「自分のひじの手術を経てから1年間しっかり取り組んできて投げ始めた時に、パフォーマンスが自分の思っているよりも上がってくれた」「まだまだやれるって思いが芽生えた」「やるなら医学部という環境で中途半端に野球をやるのではなくて、野球だけに打ち込んで それで通用しなかったらしょうがない、全力で打ち込んで自分の限界までやりたい」

2024年2月には医師の国家試験がありますが、厳しい環境の中でも野球と向き合いたいと 強い意志を貫きました。

そして、午後4時半すぎにトライアウトの1日目が終了しました。1日目の審査を通過したのは96人中48人。紹介した静岡県勢の4人の結果はどうだったのでしょうか。

静岡市出身の高橋駿選手は通過。高橋選手の後輩、杉森慎太郎選手は…通過。静清高校出身、平湯皓基選手は…通過。静高出身、医学部に通う竹内奎人投手は…通過。紹介した4選手全員、通過。4日 2日目の審査に進みます。4日は、3日 通過した48人に加え、1日目の試験を免除されたNPBの経験者など6人を加え、54人で行われます。

    • Daiichi-TV NEWS NNN
    • あの選手も…プロ野球ファームリーグ参入内定「ハヤテ223」のトライアウト始まる(静岡市・清水庵原球場)