県新野球場計画巡り県議会常任委審議…県が設置予定の“協議会”に「詳細定まらず」と厳しい指摘も(静岡)
静岡県が浜松市に整備する新野球場計画。これまで”ドーム案”を推進してきた鈴木知事が就任し、議論の動向が注目されていましたが、県議会では7月1日から常任委員会での議論が始まりました。
静岡県が浜松市中央区の遠州灘海浜公園・篠原地区に整備する予定の新野球場。県は基本計画として規模やコストが異なるドーム型と屋外型の3案を提示し、浜松市長時代から”ドーム案”を推してきた鈴木知事も県議会開会日の所信表明で、協議の前進に前向きな姿勢を示していました。
(鈴木知事)
「今後、公園を含む全体的な利活用の構想として、野球場を含む周辺のまちづくりやにぎわい創出、県と浜松市の役割分担、民間活力の活用などについて、新たな協議会を設置し、改めてしっかりと検討してまいります」
そうした中、7月1日に開かれた、県議会の建設委員会。県の担当者が、4月に実施した3案に対するパブリックコメントの結果や今後の整備に進め方について説明したほか、懸念点としてあげられている建設コストについて、「物価上昇率などを考慮した令和7年度を仮定した数値」と話しました。一方、委員からは、県が新たに設置する協議会について、「詳細が定まっていない」と厳しい指摘がありました。
(自民改革会議 中田 次城 県議)
「協議会を設置するということは、何のために作って誰がメンバーに入って権能は何なのか。協議会で結論は出すのか出さないのか。出した場合に市と県で意見が違った場合はどうするのか。そういう位置付けが、まだ、これから浜松市と相談して決めていくと。だけど協議会の設置は本議会の答弁でもこの資料にも載っている」「その協議会は多くの人が期待する」
(県の担当者)
「協議会の内容は、今後、市と詰めていきたい」「協議会の中で何を決めるかも含めて整理していきたい」
県は、今後、国への事業認可の申請と並行して協議会を開き、野球場案の絞り込みを目指す方針です。