【能登半島地震】発災後まもなく3か月…被災地・石川県を納税通じ支援「代理寄付」呼びかけ(静岡・伊豆市)
能登半島地震の発生からまもなく3か月被災した石川県をふるさと納税を通して支援する「代理寄付」という仕組みをご存知でしょうか。
静岡・伊豆市では、珠洲市の高校で教員をしていた男性がラジオで支援を呼びかけています。
石川県出身の奥勇太朗さん。伊豆市の地域情報や魅力をラジオを通して発信しようと2023年4月、地域おこし協力隊に就任。現在は伊豆市のコミュニティーエフエムでディレクターやパーソナリティーとして活動しています。
(伊豆市地域おこし協力隊 奥勇 太朗さん)
「地域の人との関りがたくさんあるのが一番の魅力」「放送に対してのメッセージをもらえたりするところがやっていて手ごたえを感じる」
2024年1月 発生した能登半島地震。当時、実家の金沢市に帰省中でしたが大きな被害はありませんでした。しかし…。大学卒業後、7年間、珠洲市の高校で教員をしていたことから教え子や同僚が無事なのか…、“気が気じゃなかった”といいます。
(伊豆市地域おこし協力隊 奥勇 太朗さん)
「大学や就職で外に出ている人たちもみんな帰省していると思って大丈夫だったかと確認は入れました」「逃げ遅れた人がいるんじゃない か、まだ報道はされてないけれ ど想像はできるのでそれを考え たら本当に早くなんとかしてあげてという思い」
幸い、教え子や同僚は無事でした…しかし現実を受け入れることはできなかったといいます。
伊豆市では奥さんが、珠洲市で教員をしていたことをきっかけに、珠洲市に代わりふるさと納税の「代理寄付」を受け付けています。「代理寄付」とは被災した自治体の代わりに寄付を受け付けるもので、その自治体の事務負担を減らす役割も担っています。返礼品はありませんが、ふるさと納税の対象となります。「ふるさと」を応援したいと、奥さんも「代理寄付」への支援をラジオを通して呼び掛けています。
(伊豆市地域おこし協力隊 奥勇 太朗さん)
「珠洲市に7年間住んでいて多く の方にお世話になりました」「珠洲市への恩返しができればいいなと思っていますので…」「応援したいよという方がいまし たら、こちらのふるさと納税を 利用した支援も検討して頂けた らと思います」
(伊豆市地域おこし協力隊 奥勇 太朗さん)
「避難所にいる方々も含めて自分たちが慣れ親しんだ土地にずっといてほしいそこで暮らたいと思っている人達にそこで暮らしてほしいと 思っているので早く落ち着いて 生活できる環境を能登に取り戻してほしい」
伊豆市が受け付けた珠洲市への「代理寄付」は、地震直後の1月5日から始まりこれまで500件近く約900万円分にも上りました。伊豆市の「代理寄付」は今月31日まで受け付けています。