【裏金事件】詳細説明避ける渦中の安倍派幹部の姿勢に疑問の声…静岡県内議員はどう説明する?
派閥の政治資金パーティを巡る事件を受け、て自民党では「政治刷新本部」での議論が続いています。こうした中、渦中の安倍派議員らが詳細な説明を避ける姿勢に疑問の声があがっていますが、静岡県内議員はどのような説明をするのでしょうか。
自民党のすべての議員を対象に開かれ、県内選出議員も出席した、22日の「政治刷新本部」の会合。141人が出席し、”派閥による政治資金パーティーの全面禁止”や”派閥が閣僚人事等で推薦名簿を提出することなどの禁止”、”派閥の収支報告書に外部監査を導入すること”などが打ち出されました。
一方、中間報告の案では、派閥のあり方について全面解消には踏み込まず「政策集団」として残す案が示されました。これについて会合に出席した議員は…
(自民党 麻生派 土田 慎 衆院議員)
「今回の一連の騒動を派閥に帰着させて、それで解決にするというのは根本的な解決にはなっていなくて」
(自民党 安倍派 大西 英男 衆院議員)
「総裁、本部長が自分の派閥だけ解散して、あとは野となれ山となれって。こんなことじゃ本当の改革できない」
「派閥の解散は根本的な解決にはならない」との声があがるなか、比例東海ブロック選出で静岡3区の宮沢博行衆院議員も「しっかりと説明することが第一」と話しました。
(自民党 安倍派 宮沢 博行 衆院議員)
Q.これで本当に国民からの信頼回復になるのか?
「これからの努力だと思います。これからどう説明していくか。非常に心境的に苦しい説明になるかと思いますが、幹部の先生が率先してやっていただきたい」
派閥の裏金事件をめぐって自民党の各議員の発言に注目が集まるなか、22日に会見を開いたのが、約4300万円の不記載により「略式起訴」され、議員辞職願いを提出した安倍派の谷川弥一衆院議員。
(自民党 安倍派 谷川 弥一 衆院議員)
「とにかく私が悪かったんです。 すいません」
Q.不記載の理由は?
「理由?理由は迷惑かかる人がいるから言わない。私が悪いんです、私が悪いんです」
一方、“裏金”の総額が100万円だったと明かした安倍派の幹部、西村 前経済産業大臣は・・
(安倍派幹部 西村 康稔 前経産相)
「私は秘書に対して、常々、ノルマ分を売ればいいと伝えていた」
さらに、“裏金”1542万円を明かした安倍派の幹部、世耕 前参院幹事長も・・
(安倍派幹部 世耕 弘成 前参院幹事長)
「政治資金の管理については、秘書に任せきりの状況だった」
それぞれ”秘書に任せていた”と、自身は関与していなかったことを釈明しました。
信用回復に向けて詳細な説明を避ける安倍派幹部らの姿勢に疑問の声があがっていますが、未だ会見などを開いていないのが比例東海ブロック選出で静岡8区の安倍派・塩谷立座長です。
先週、安倍派の座長として臨んだ会見では…
(自民党 安倍派 塩谷 立 座長)
「派閥の事務局と事務所で最終的な精査をしている最中。今後、精査が終わったらしっかりと(地元の)皆さんに報告したいと思います」
塩谷座長は21日、地元浜松市で県議や市議を集めた会合でキックバックの収支報告書への未記載が「5年間で234万円だった」と説明していたことが、新たに分かりました。また、自身の進退については「自分で決める」と話していて、今週中にも支援者に説明する場を設けるほか、記者会見も検討しているということです。
塩谷議員は裏金を何に使ったのか、本人の口から詳細は語られるのでしょうか。