【衆院選】期日前投票所…有権者の利便性配慮し商業施設併設や移動式など対応多様化で投票率アップへ(静岡)
投票日当日に仕事や旅行などで投票に行けない有権者が、事前に投票できる期日前投票の制度。移動する投票所や買い物しながら投票できる投票所など、さまざまな取り組みが広がっています。
21日、静岡・伊豆の国市の公民館に止まっていた一台の「ワンボックスカー」。投票箱や投票用紙の書き込みができる台が設置された、移動する期日前投票所です。
(移動期日前投票所を利用)
「便利だなと思って利用しました」「助かります。これからも続けて欲しいと思います」
実は、伊豆の国市では、人口減少などを理由に投票所の統廃合が行われ、2019年に市内3か所の投票所がなくなりました。そのため、この田原野地区では、投票所まで往復約3.6キロ、徒歩で50分ほどかかることに…そこで、車など移動手段を持たない高齢者などのために、21日、この地域を含む市内2か所で移動期日前投票所が開設されたのです。24日に、もう一か所で予定していて、3か所合わせた有権者数は350人ほどだということです。
一方、19日の土曜日、富士市鮫島にあるショッピングモール「イオンタウン富士南」には行列が出来ていました。の先にあったのは…。この日から開設された期日前投票所です。
(期日前投票所の利用者)
「期日前投票と買い物が一緒にできたらと。一緒に買い物も済ませられるので」
( 富士市選挙管理委員会 渡邉 雄史さん)
「ショッピングセンターであれば、いつも来るところで利用しやすいのではないか」「かなりの行列になっていて、注目度が高いと感じる」
ここでは静岡4区と静岡5区の投票を、投票日前日の10月26日まで受け付けているということです。県選挙管理委員会によりますと、浜松市では「ザザシティ浜松」、富士宮市では「イオンモール富士宮」 など、県内では、ほかにも期日前投票ができる商業施設があるということです。
このような取り組みがある一方。県内で20日までに期日前投票をした人は約14万9000人と、前回選の半数以下にとどまっています。県選挙管理委員会は、「期日前投票所は各市役所や町役場など県内133か所設置されているので、時間や日程を県のホームページなどで確認して活用してほしい」と呼びかけています。