【アオバリビング】中心市街活性化へ「青葉シンボルロード」の一部を“ホコ天”にする実証実験(静岡市)
静岡市では、中心街に人を集めるため、10月4日から、市役所前の青葉シンボルロードの一部区間を歩行者天国にする実証実験を始めました。市民の憩いの場として、魅力のある街づくりを目指します。
(白鳥 貴久 記者)
「静岡市役所前のこちらの道は普段車が通行しますが、ベンチやテーブルが設置され、歩行者専用の道となっています」
静岡市が10月4日から実施しているのは、中心街に人を集めるための実証実験「アオバリビング」。市役所前の青葉シンボルロードの一部で車両を通行止めにして、歩行者天国にするものです。
近年、中心街では、新型コロナの影響で、ネット通販が主流になったことなどにより、空き店舗が増え、歩行者の通行量は減少傾向に。市は、こうした状況を改善するため、中心街に人を中心とした空間を創り出し、市民の憩いの場として多くの人が集う街づくりを目指すということです。
今回、通行止めとなるのは、青葉シンボルロードの約300メートルの区間で、市役所前広場の「葵スクエア」の区間は終日通行止めに。また、その他の区間は、午前11時から午後6時まで通行止めとなります。
(50代 女性)
「座るところがないとどこで食べようかと、家に持ち帰って冷めたもの食べるより、その場で食べられるのがよかった」
(50代 男性)
「平日にやる意味があるのかなと少し思った」「イベント開催されるときに、それに合わせてスペースがあるのは有効活用できると思う」
この実証実験は10月14日まで実施され、ベンチやイスなどの休憩スペースが設置されるほか、キッチンカーなども出店します。市の担当者は、停滞する中心街の活性化につながるればと期待しています。
(静岡市都市計画課 乘松 琢也 係長)
「この緑地帯は貴重な都心のオープンスペースではあるが、この沿道との連携が薄くなっているのではないかと考え」「ここをもっと大きな一体的な空間にすることによって、沿道の店舗も盛り上がり、市街地全体が盛り上がっていくことを期待して、実験に取り組んでいる」
また、今回の実証実験では、周辺の道路へ与える影響や人の動きの変化なども検証し、より魅力のある街づくりにつなげていきたいと話しています。