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【every.しずおか年末SP・静岡市再開発】東静岡やスマートIC周辺再開発の展望は?市長に直撃取材

2024年12月27日 18:14
【every.しずおか年末SP・静岡市再開発】東静岡やスマートIC周辺再開発の展望は?市長に直撃取材

2024年、静岡市に大きな動きが。東静岡での新アリーナを中心とした新たな街づくりや、日本平・久能山スマート・インター・チェンジ周辺の再開発が前進。

番組が行った視聴者アンケートでも7割近くの人が、これらを進めるべきと回答。「若い人達の雇用を生み出し、他県からも、たくさんの人に来てもらう為にも必要」(静岡市・60代・女性)「活性化に繋がる」(静岡市・50代・女性)などの意見が。

再開発の構想を難波市長に直撃。

(徳増 ないる キャスター)
「こちらがアリーナの予定地になりますね?」

(静岡市 難波 喬司 市長)
「あくまで予定地」

(徳増 ないる キャスター)
「駅からおりてすぐの場所」

“新アリーナ”の建設予定地はJR東静岡駅・北口。ここは30年以上“塩漬け”となっていた土地で、これまでもアリーナを作る構想がありましたが、2023年、難波市長が就任してから一気に現実味を帯びたのです。現在の基本計画案では、事業費約300億円。プロスポーツの試合や人気アーティストのライブが可能な最大1万人規模を想定し、2030年のオープンを目指しています。

(静岡市 難波 喬司 市長)
「最大1万人ぐらいに来てもらうので商業施設も必要。飲食とかホテルなど宿泊機能も必要。」「若い方々が集まってくる場所になるので/衣料やアパレル系だとかも十分考えられる」「複合的な機能がここにできることになるが、/このあたり一帯でまちづくりをしていく」

しかし、なぜ今、アリーナなのか?それは、全国各地で続々と誕生している新しいアリーナと関係が…。

(静岡市 難波 喬司 市長)
「コンサートも一か所では成り立たない。10か所全国ツアーをすると」「全国で同じ規模の施設があることが大事」「ここだけでなく、色々なところでアリーナができているので相乗効果がある」「だから今の時期が一番いい」

そして、このアリーナは「全市民への投資になる」といいます。

(静岡市 難波 喬司 市長)
「ここで所得が生まれることが一番大きな効果」「若い人の雇用の場が生まれて所得が得られる。所得は市民全体に回っていくので、そこが非常に大事なポイント」

一方で、今、全国的に問題となっているのが工事の「入札不調」。建設する業者がいないのです。静岡市民文化会館の改修工事が「入札不調」となったほか、県が移転を計画する新・県立図書館の建設工事も「入札不調」に。新アリーナの建設は大丈夫なのでしょうか。

(静岡市 難波 喬司 市長)
「アリーナは入札形態が違うので入札不調は無い」「民間事業が自分で建物を作って所有権を市に移転する」

“新アリーナ”は、運営を行う事業者を誘致し、施設の建設費は市と事業者で分担しつつも工事は事業者が行うため、入札不調は起こらないのです。“人が集まらない”などのリスクも事業者が負うため、市にとっての問題は事業者が現れるかどうか。

(徳増 ないる キャスター)
「運営する事業者にアテはある?」

(静岡市 難波 喬司 市長)
「何社か話はいただいているので、可能性は極めて高いとみている」

アリーナに並んで注目されているのが日本平・久能山スマート・インター・チェンジ周辺の再開発。東京ドーム10個分の広大な土地に、市外からの集客や雇用創出が見込める大型商業施設を誘致。難波市長はこの再開発を「最後のチャンス」と話します。

(静岡市 難波 喬司 市長)
「静岡市は、今まで産業用の大きな土地を生み出してこなかったから、どんどん人口も経済も流出している。それを食い止めないといけない」「最後のチャンスと考えて使っていかないといけない」

“大型商業施設”誘致の大きな壁が、市が2013年に施行した郊外への大型商業施設の出店を規制する条例。視聴者アンケートでも、この規制で静岡市に大きな商業施設ができないことについて、6割近くの人が「規制をやめて出店させるべき」と回答。「規制があるから人口流出が止まらない。働く場所を増やすべき」(静岡市・30代・女性)「浜松のようにもっと活性化をはかってほしい」(静岡市・30代・男性)などの声が。今回の再開発では出店できる売り場面積を1.5倍の1万2000平方メートルに緩和する案を発表。浜松市に人気大型商業施設が続々とオープンする中、静岡市の“最後のチャンス”に期待が集まります。

(静岡市 難波 喬司 市長)
「浜松のコストコは1万平方m、あの規模のものは立地可能」

さらに、それができる時期は??

(静岡市 難波 喬司 市長)
「3年後には建設ができる状態。4年後に建設が始まる。5年後にオープンぐらいのスケジュールでやらないと事業者に相手にされない」「早く決断して結果を出すということ。街づくりは、市が主役ではない。みんなが、こんな街にしたいよねという雰囲気を作っていくのが大事」

最終更新日:2024年12月27日 18:14