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知人女性を殺害し切断遺棄した罪に問われた男の裁判員裁判…被告人質問で“計画性を否定”(地裁浜松支部)

2024年6月6日 18:07
知人女性を殺害し切断遺棄した罪に問われた男の裁判員裁判…被告人質問で“計画性を否定”(地裁浜松支部)

知人女性を殺害し遺体を自宅で切断した罪などに問われている男の裁判員裁判は、6日、被告人質問が行われ、男は「衝動的にハンマーで殴った」と述べました。

静岡・沼津市の無職で32歳の被告の男は、2023年2月、知人の女性を鉄製のハンマーで殴った後、スマートフォンの充電ケーブルで首を絞めて殺害。糸のこぎりなどを使って遺体を切断し自宅のバルコニーと車に遺棄した罪に問われています。8日の裁判では被告人質問が行われ、被告の男が証言台に立ちました。

2022年から青年会議所の同じ委員会に所属していた被告の男と被害女性。被告の男は妻と2人の子どもがいるにもかかわらず被害女性と交際に発展しましたが、その後、金銭トラブルになったことがわかっています。

裁判で争点となっているのが「犯行の計画性」についてです。事件当日、交際関係を解消するため静岡市内で被害女性と会ったという被告の男。なぜ犯行に及んだのか弁護人に問われると…。

(被告)
「金を払うよう迫られたので衝動的にハンマーを取り出し殴りました」

このように述べ、計画性はなかったと主張しました。一方、検察官は、被告の男が「被害女性を脅すために自宅からハンマーを持ってきた」と主張していることについて追及しました。

(検察官)
『ハンマーを取り出してから殴るまでの時間は?』
(被告)
『すぐだと思います』
(検察官)
『被害者にハンマーを見せましたか?』
(被告)
『見せていません』
(検察官)
『実際にハンマーを見せて脅さなかったのですか?』
(被告)
『していません』

裁判は、6月10日に結審し、14日に判決が言い渡されます。