【浜名湖畔高校生殺人】遺体で発見の高校生の体に複数のあざ…友人と会った後にトラブルか(静岡・湖西市)
静岡・湖西市の浜名湖畔で17歳の男子高校生が遺体で見つかった殺人事件。男子高校生の体には、殴られた跡とみられる複数のあざが残っていて、警察は男子高校生が友人と会った後にトラブルに巻き込まれたとみて捜査を進めています。
一列になって水中に潜り、遺留品などを探す捜査員。
(伊藤 薫平 アナウンサー)
「現場の浜名湖周辺近くです。こちらにはいたるところに規制線が張られています。そしてこの奥、遺体は発見されたとみられる場所で、警察による捜査が行われています」
2月9日、男子高校生の遺体が見つかった湖西市新居町の浜名湖畔。警察は、14日も現場周辺の捜索を行いました。
亡くなったのは袋井市に住む高校生で、中国籍で17歳の少年です。
(男子高校生の後輩)
「バレーボールの練習でバレーボールを教えてもらったりした。ミスして落ち込んでいるときに励ましてくれたり、周りを見て声をかけてくれる」
中学はバレーボール部で、後輩の面倒見も良かったという少年。なぜ17歳の男子高校生が事件に巻き込まれたのか。
(湖西警察署長)
「浜名湖内において男性の遺体が発見されました。遺体の身元は袋井市内に居住する17歳の少年と判明。被疑者は何らかの方法により被害者を溺水させ殺害したもの。少年被害の殺人等事件捜査本部を設置し100人態勢で捜査を始めました」
13日、警察は男子高校生が何者かに殺害された可能性が高いと判断し、殺人事件として100人態勢の捜査本部を設置しました。司法解剖の結果、男子高校生の死因は溺死で、死後1週間ほど経過していました。また、体には殴られた跡とみられる複数のあざがあったということです。
事件が発覚した2月9日。通報したのは、湖で釣りをしていた男性でした。
現場は湖西市と浜松市にまたがる浜名湖。男子高校生の遺体は、湖西市にあるショッピングモールの裏手で、うつ伏せで浮いた状態で見つかったということです。
袋井市に住み通信制の高校に通っていたという少年。事件前の足取りが明らかになってきました。
2月4日の午後7時「遊びに行く」と家族に伝えて、袋井市の自宅を出た男子高校生。5日未明には、浜松市内にある友人の家に複数人でいたことがわかっていますが、その後、行方不明に。7日の午後、母親が警察に行方不明者届を出しましたが、9日の午後、遺体となって発見されました。
捜査関係者によりますと、男子高校生は、友人たちと会った後に、何らかのトラブルに巻き込まれたとみられています。中学時代、同じバレーボール部にいた後輩は男子高校生について…。
(中学時代の後輩)
「友達が多いのは聞きました。フレンドリーで後輩とも仲良くしてくれる。優しくて誰とでも仲良くするいい人」
Q:事件につながりそうなことは?
「ないです」
Q:彼の悩みは?
「聞いたことない」
中学時代のほかの後輩は、こんな話を聞いていたといいます。
(中学時代の後輩)
「最近あまり(高校に)来ていない」
Q:学校を休んでいた?
「たぶんそうです」
Q:理由は
「理由はわからない」
さらに、ボクシングジムに通っていたという男子高校生。同じジムに通う人は…。
(同じジムの男性)
「明るくて一人一人にしっかり挨拶する子でした。(ジムには)週3~4で通っていた、頑張っていた時期があったが(去年の冬から)徐々に少なくなっていった。明るくてボクシングに対して真面目にうまくなろうと頑張っていました」「本当にかわいそう、怖かっただろうなっていう気持ち」
一方、湖西市の遺体発見現場の近くに住む人は「1週間ほど前に男性が言い争う声を聞いた」と話します。
(現場近くの住民)
「言い争っているような声が聞こえた。穏やかな話し方ではない。もめているような声だった、男の子たちの。2、3人ぐらいの声。言い争っているような話し方、ここは夜すごく静か」
警察は遺体の状況などから、男子高校生が何者かに殺害された可能性が高いとみて、捜査を進めています。
(スタジオ解説)
17歳の男子高校生が殺害された事件。亡くなった少年の足取りが少しずつ分かってきました。
男子高校生が住む袋井市の自宅から、遺体が見つかった湖西市新居町の浜名湖畔までは約35キロ離れています。男子高校生は、袋井市の自宅を出た後、浜松市内にある友人の家に複数人でいましたが、その後、行方不明になっていました。
次に、これまで明らかになっている男子高校生の足取りを詳しく見ていきます。
2月4日の午後7時ごろ、家族に「遊びに行く」と言って自宅を出た男子高校生。翌日5日の未明には、浜松市内の友人宅に複数人でいたことがわかっていますが、男子高校生は友人たちと会った後、何らかのトラブルに巻き込まれたとみられています。
男子高校生の家族は、7日に警察へ行方不明届を提出しましたが、2日後の9日に浜名湖で遺体となって発見されたということです。
司法解剖の結果、男子高校生の死因は溺死で、死後1週間ほど経過し、体には殴られた跡とみられる複数のあざがあったということです。