「ありがたい」高齢者宅を除雪する学生ボランティア 地元企業とタッグ組み活動広範囲に 北海道
本格的な雪のシーズンを迎え、高齢者の住宅を除雪する学生ボランティアが欠かせなくなっています。
除雪ボランティアの学生には長年の悩みがありましたが、ことしはある企業とタッグを組むことで活動の幅が広がっていました。
札幌市南区の高齢者宅で除雪をしているのは、東海大学札幌キャンパスのボランティア団体です。
地域貢献を目的に毎年、依頼のあった住宅などの除雪作業を行っています。
(東海大学札幌キャンパス 深澤慈虎さん)「この辺りは特に高齢化が進んでるということをよく聞くので」
大学の周辺は高齢化が進み、除雪を行えない住宅の依頼が増えていましたが、実は学生にも悩みがありました。
(東海大学札幌キャンパス 高橋拓輝さん)「もともとレンタカーを使っていたんですけど、冬道の運転が危ないんじゃないかということで」
そんな学生たちを後押ししようと、ことしはある企業とタッグを組むことができました。
それがタクシー会社です。
去年までは大学周辺での活動がメインでしたが、依頼場所までの移動にタクシーを使うことで、活動できる範囲を広げることができたのです。
(東海大学札幌キャンパス 高橋拓輝さん)「(これまで)除雪道具についている雪が溶けてビチャビチャに濡れちゃうということでかなり断られたんですけど、今回の共同交通が全然うち使ってくれていいから!と言ってくれて」
乗車料金はかかるものの、タクシー会社も学生の姿勢に感銘を受け、協力を始めたということです。
先日のドカ雪も重なり、依頼は増え続けています。
作業を始めて30分ほどで玄関までの道が見違えるほど広くなりました。
(依頼者)「肩を痛めているので自分でできないものですから、ありがたい」
(東海大学札幌キャンパス 高橋拓輝さん)「大学から見える範囲での活動だったんですけど、だいぶ下まで行けるようになって。ありがとうの言葉をいただいたときに嬉しくて」
高齢化が進むなかで地域を支える除雪ボランティア。
地域企業との協力を受けて活動の幅が広がっています。