北海道大雨ドキュメント…各地で今年いちばんの降り 道路冠水・郵便配達も苦労 鉄道も影響
2024年8月27日午前8時ごろの函館市内です。
このおよそ6時間後には片側の道路が完全に冠水し、水しぶきを上げて車が走行しています。
(東海林記者)「午後2時を過ぎた函館市内です。冠水した道路の水が歩道にまであふれてきています」
タイヤが見えにくくなるほどの深さの水をかき分け、慎重に配達に向かう郵便局員。
マンホールからも水が噴き出しています。
朝から断続的に強い雨が降り続いていた函館市。
午後5時までの24時間で84.5ミリと、2024年最大の降水量を観測しました。
北海道に停滞する前線に向かって南から湿った空気が流れ込んでいる影響で、27日は全道的に大気の状態が非常に不安定になっています。
(大場記者)「車のタイヤが半分以上うまるほどの冠水が起きています」
27日未明から雨が降り始めた苫小牧では、午後5時までの24時間で79.5ミリと、2024年最大の雨量となりました。
この大雨の影響で、苫小牧市内では小中学校など37校が休校しました。
厚真町や鵡川町などでも、午後5時までの24時間降水量が2024年最大となっています。
厚真町では床下浸水が2件発生しましたが、人的被害は出ていないということです。
午前10時ごろの札幌駅です。
改札前では駅員が対応に追われています。
JR北海道によりますと、午後5時現在、札幌と函館を結ぶ特急北斗や快速エアポートなど、あわせて146本の列車が運休となっています。
(快速エアポート利用者)「道外から来ているものですから、動いていないなら宿泊するとか考えます」
今後の気象状況により、列車の運休や遅れが発生する可能性もあるため、JR北海道はホームページなどで最新の情報を確認してほしいとしています。
道内は28日にかけて雷を伴って激しく雨が降る見込みです。
また、竜巻などの激しい突風や落雷・ひょうのおそれもあります。
発達した積乱雲が近づく兆しがあるときには、頑丈な建物に避難するなど安全の確保を心掛けてください。