「ライターの火を下へ…爆発」男性客が一部始終目撃 “バケツ”にガソリンか 札幌ビル放火
札幌・すすきののビルで男女4人がけがをした放火事件で、警察は重体となっている40代男性が火をつけたとみて捜査しています。
店内で事件を目の当たりにした男性客がSTVの取材に対し、緊迫の状況を語りました。
(事件当時客として来店していた人)「高らかにライターに火をつけて、そのまま下(の方)にもっていった、ある程度下にいったときに爆発がだーんて」
札幌・すすきののビルで男女4人がけがをした26日の放火事件。
火元となったガールズバーで当時客として店内にいた男性が、STVの取材に対し緊迫した一部始終を語りました。
(事件当時客として来店していた人)「今までに見たことないような衝撃でした。熱波がきて、結果的に右腕と顔がやけどでボロボロになりました」
事件があったのは、札幌市中央区南5条西3丁目の6階建てのビルで、26日午後3時ごろ「爆発音がする」との通報が消防に相次ぎました。
(隣のビルの飲食店従業員)「何かが爆発したような状態で、1センチ以上のガラスが対岸のビルの方まで吹き飛んでいるような状態」
この火事では、20代から50代の男女4人が病院に搬送されていて、このうち40代の男性が意識不明の重体です。
事件があったガールズバーの店内の様子です。
店の関係者によると、席の数は合わせて12から13席程度という小規模な店だということです。
男性が店内にいた当時は従業員3人と客2人がいました。
そこにやってきた40代の男性。
入店するなり不審な動きをしていたのを目撃したといいます。
捜査関係者によりますと、この時、男性はバケツのような容器を持っていたということです。
中にはガソリンが入っていたとみられています。
(事件当時客として来店していた人)「目つきっていうんですか、大きく目を見開いて、俯瞰して周りを見るような動作をして。普通じゃないなと感じました。その人が勝手にずんずんとカウンターの中まで来て、何かを置いたんです。何を考えているのかわからない感情の無いような顔でまっすぐ歩いてきた感じ。高らかにライターに火をつけて、そのまま下(の方)にもっていった、ある程度下にいったときに爆発がだーんて」
爆発したあと、あっという間に店内に火が燃え広がったといいます。
(事件当時客として来店していた人)「光がすごいですね、火がぶわっと一瞬で広がって。いきなり来て、いきなり爆発すると思わないじゃないですか。それで何だと思って固まっちゃったのがケガをした原因。炎を浴びた男性客が服に火が着いたまま飛び出したんですね、それにハッと気づいて、自分も後ろについて店を飛び出した」
このあと男性は病院に搬送されました。
腕と顔にやけどを負い、現在も入院中です。
警察は現場検証を行っていて、重体となっている40代の男性が火をつけたとみて、放火の疑いで捜査しています。