1年で605キロに成長 アジアゾウ「タオ」1歳の誕生日 ゾウ達の絆も深まる 円山動物園
札幌市の円山動物園で大人気のアジアゾウ「タオ」が、19日に1歳の誕生日を迎えました。
すくすくと成長を続けるタオは、人間だけでなく動物園のゾウ達にとっても大切な存在になっているようです。
大人のゾウに寄り添って甘えるようなそぶりを見せるアジアゾウ。
19日で1歳の誕生日を迎えた「タオ」です。
札幌の円山動物園では、タオの姿を一目見ようと多くの客が訪れていました。
(来園者)「かわいかったです」
(来園者)「僕より大きかった」
(来園者)「このまますくすくと育ってほしいですね」
タオの誕生は円山動物園にとって大きな挑戦でした。
円山動物園は自然に近い状態で飼育するため、柵ごしに世話をする「準間接飼育」というスタイルをとっています。
「準間接飼育」での出産は日本初のケース。
飼育員が24時間体制で見守りるなかー
道内初の赤ちゃんゾウ・タオが誕生したのです。
生まれたころ90キロ程度だった体重は、1年で605キロに!
すくすくと成長を続け、動物園の人気者になっています。
実はタオ、ゾウ達にとっても欠かせない存在です。
(山岡記者)「タオのおかげで4頭のゾウは仲良く過ごしています」
円山動物園には「タオ」と母親の「パール」のほかに「シュティン」と「ニャイン」というメスの親子がいます。
このうちパールとシュティンの相性が悪かったため、以前は別々に暮らしていましたがー
(札幌市円山動物園 鎌田祐奈さん)「タオが少し驚いたときやびっくりしたときに声を上げると、ニャインとシュティンが急いでタオに駆け寄る姿を見ると、タオの存在は群れにいろんな影響を与えたと思う」
野生のアジアゾウはメスが協力して子育てにあたります。
4頭はタオをきっかけに、群れとして生活するようになったのです。
(札幌市円山動物園 柴田千賀子園長)「ゾウの群れでの子育てというものの素晴らしさを実感しています。見守っていただければと思います」
ゾウの魅力を私たちに伝えてくれる「タオ」。
これからの成長にも目を離せません。