姿なき辞職表明…堀井学氏に反応様々「判断遅すぎ」「本人のためにも」「けじめつけざるを…」
「皆さまから託された一標を踏みにじる結果となってしまいました。これらはすべて私の遵法精神の欠如が原因であります」
堀井学議員は派閥からのキックバック問題をきっかけにした一連の政治資金疑惑事件について、28日に発表した文書でこう振り返った上でー
「本日ここに議員辞職することを決意いたしました」
午前中に文書でこう表明し、午後、議員辞職願を衆議院に提出。
許可されました。
立件民主党道連の逢坂代表はー
(立憲民主党道連 逢坂誠二代表)「議員を辞めるのは当然だと思います。法に違反することをやっていたわけだから当然だと思いますが、判断が遅すぎます」
中村自民党道連会長はー
(自民党道連 中村裕之会長)「議員としての役割を果たせない状況なのに歳費をいつまでも受け取ったりするより、辞職した方が本人のためにも自民党道連としてもその方がいいと話をした」
スピードスケートの選手だった室蘭市出身の堀井議員。
1994年のリレハンメルオリンピックでは銅メダルに輝くなど、選手として一時代を築きました。
(堀井議員)「このいま私の燃え滾る使命感をこの登別市に命を懸けて使って参ります」
引退後は政治家の道へ。
2007年に道議会議員選挙で初当選。
2012年には国政に進出し、2021年の衆院選では比例復活しました。
しかしー
(堀井議員)「深くお詫びを申し上げたいと思います。誠に申し訳ございません」
堀井議員は安倍派のパーティー券をめぐるキックバック分について、東京地検特捜部の任意の事情聴取に「収支報告書へ記載しないことを了承していた」という趣旨の供述をしています。
また、選挙区内で自身の名義の香典を秘書を通じて配布した疑いで、東京地検特捜部の家宅捜索を受け、容疑を認めているとみられます。
議員辞職を表明したことに地元の有権者はー
(登別市民)「当然じゃないですか」
(登別市民)「もともとオリンピック選手で有名だったから選挙に受かったと思うんですけど、いい話も悪い話も聞かない人だった。何をしてくれたのかよく分からない」
(登別市民)「やってしまったこともあるので、しょうがない部分もあるとは思うが、登別としてはすごく残念な気持ちでいっぱいです」
選挙区の票田である苫小牧の市長もー
(苫小牧市 岩倉博文市長)「ひとつのけじめをつけざるを得ない彼の立場。選択肢としてはあのような方向しかなかったんじゃないですかね」
次期衆院選への不出馬表明や自民党からの離党など、次第に追い詰められていた堀井議員。
国政に転じてから12年に及んだ議員生活に幕をひくことになりました。