札幌・南警察署は10月9日、札幌市南区内に一人で住む70代の女性が息子を名乗る男らに現金計300万円をだまし取られるオレオレ詐欺が発生したと発表しました。

10月2日から4日にかけて、女性の自宅の固定電話に息子を名乗る男から電話があり、「体調が悪い」「会社の女性を妊娠させてしまい、示談金が300万円必要なのでなんとかしてほしい」「闇金にも金を借りている」などと言われました。

その話を信じた女性は、息子を名乗る男から伝えられた携帯電話に電話をかけ、弁護士の甥を名乗る男と連絡をとりました。

女性は弁護士の甥を名乗る男と札幌市内で会い、3日に90万円、4日に90万円と120万円の3回にわたり、現金計300万円を手渡ししました。

4日、女性が娘に相談し、娘が「母が詐欺被害にあったかもしれない」と警察に通報したことで事件が発覚しました。

女性は「SNSを介した詐欺や特殊詐欺については認知していた」と話していて、警察は「息子をかたり現金やキャッシュカードを取りに行くという電話はオレオレ詐欺です」と注意を呼びかけています。