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“グダグダ解散”北海道の議員も選挙モードへ “裏金議員”公認も一発勝負に「大変厳しい判断」

2024年10月9日 18:37
“グダグダ解散”北海道の議員も選挙モードへ “裏金議員”公認も一発勝負に「大変厳しい判断」

就任からわずか8日後、国民の信を問う決断をした石破首相。

解散するその日に、異例ともいえる党首討論では、野党から「裏金隠し解散だ」と厳しい意見が噴出しました。

永田町のきょう1日を振り返ります。

(宮永キャスター)「時刻は午後2時を過ぎました。国会内では党首討論が行われていますが、このあと解散の運びとなります」

戦後最短・総理就任からわずか8日後の衆議院解散を前に、9日午後1時から行われた党首討論。

(立憲民主党 野田代表)「何度も何度も新しい事実が出てきたら再調査するとあなたは言っている。再調査すべきじゃないですか」

(石破首相)「私どもが政権を引き続き担わせていただくことが肝要。今回、国会を解散をして正々堂々国民の審判を仰ぐ」

(立憲民主党 野田代表)「再調査しないでうやむやにして早く解散する、これは裏金隠し解散じゃないですか」

野党の厳しい追及は、政治不信を招いた「政治とカネの問題」に集中。

そうした中、野党側は最後の切り札で抵抗します。

(宮永キャスター)「午後2時半です。予定ですと1時間半後に衆議院本会議が開催されるんですが、野党側が不信任案提出の動きを見せ、場内は慌ただしさを増しています」

そして午後4時、野党の反発を押し切り、石破首相が抜いた“伝家の宝刀”。

(額賀衆院議長)「日本国憲法第7条により衆議院を解散する」

派閥裏金事件の対応を含めた自民党政治について、国民に審判を仰ぐ「解散」の決断をしたのです。

恒例のバンザイで拍子抜けしたのは解散初経験の議員です。

(立憲民主党 大築紅葉前衆院議員)「歴史上稀に見るグダグダ解散だったなと思います。自民党のバンザイもバラバラ」

何はともあれ、道内議員もいよいよ選挙モードに突入。

与野党の論陣も熱を帯びる一方です。

(自民党道連会長 中村裕之前衆院議員)「自民党の不祥事があった中での厳しい選挙に向かうが、何とか勝利をつかみたい。政治資金の1点に留まらない政治活動全体を見た判断を皆さんにしていただけるように、それぞれの議員が努力している」

(立憲民主党道連代表 逢坂誠二前衆院議員)「選挙戦の中で私の思い、考えを集中してうまくみなさんのところに届くように駆け抜けたい。全員の当選を目指して頑張っていきたい。本当の意味での政治改革は政権交代しかない、これに尽きる」

(公明党道本部代表 稲津久前衆院議員)「とにかく超短期決戦、いままでにないくらい準備期間がない選挙戦になるので、有権者ひとりひとりに政策公約をお届けしたい、訴えていきたい」

厳しい表情で解散を迎えたのは、北海道5区選出の自民党・和田義明議員。

(自民党 和田義明前衆院議員)「私自身、政治資金収支報告書の記載漏れがあったと思います。あってはならないことでありました」

自民党は9日朝、いわゆる“裏金議員”の処遇をめぐり12人の非公認を決定。

和田議員は公認が決まったものの、比例代表での重複立候補は認められず、選挙区一発勝負となりました。

(自民党 和田義明前衆院議員)「大変厳しい判断だったものの、自分の不手際があったのは事実。厳粛に受けとめて、与えられた環境のなかでベストを尽くすだけ」

解散の知らせを聞き、札幌市内に姿を見せたのは、元衆議院議員で立憲民主党・池田真紀さん。

同じ5区から立候補予定です。

有権者に配り始めたビラ。

そこに書かれていたのは「逃げの解散」という文字。

これまでの地盤をひっくり返し、自民党議員の裏金問題を厳しく追及したい思いです。

(立憲民主党 池田真紀氏)「(5区は)町村王国という地盤看板が引き継がれた世襲のものに対する利権が相当あった。問われるのは5区の有権者の判断」

早期解散の決断は吉と出るのか凶と出るのか。

第50回衆議院選挙が事実上スタートしました。