ピーチ機が誘導路誤進入 国交省「イレギュラー運航」に認定 灯火もタイヤで… 新千歳空港
北海道・新千歳空港で9月10日、ピーチアビエーションの機体が工事中の誘導路に誤って進入した問題で、国土交通省航空局は13日、直ちに運航の安全に影響を及ぼすような異常事態ではない「イレギュラー運航」に認定したと発表しました。
北海道エアポートなどによりますと、10日午後3時過ぎ、中部国際空港発新千歳空港行きの「ピーチ465便」が新千歳空港に着陸後、工事のため閉鎖中だった誘導路に誤って進入しました。
トラブル発生から約1時間半後の午後5時ごろに、機体のけん引が始まり、乗客167人が降ろされ、けがはありませんでした。
このトラブルで、機体は閉鎖中だった誘導路上で停止し、2本ある滑走路のうち1本が約2時間にわたり閉鎖され、遅れや欠航便が発生しました。
国土交通省によりますと、誘導路上にあった進入禁止を示す「灯火」を機体のタイヤで踏んでいたことが分かりました。
点検の結果、機体に損傷はなかったということです。
12日夜、関西空港に機体を運び終え、13日にもタイヤの交換作業を行うということです。
国交省航空局は運航会社に対してパイロットなどへの聞き取りを指示していて、今後誤進入の原因を明らかにしていく方針です。