インバウンドに沸く札幌市…でもなぜここに?“意外な場所”に外国人客殺到!聞いて納得その理由
コロナ禍後に北海道内でも外国人観光客が増えています。
道民から見ると意外な場所に外国人が訪れているというのですが、どんな場所が人気となっているのでしょうか。
(吉岡記者)「滝野霊園名物・高さ13.5メートルの頭大仏です。写真を撮りに来ている外国人が30人以上!数多くみえています」
実は今、外国人から人気を集めている場所が、札幌市の滝野霊園です。
霊園の職員によると、集計はしていませんが、訪れる外国人の数はコロナ禍前よりも増えているといいます。
ただ、滝野霊園へ行くには、さっぽろ駅から地下鉄とバスを乗り継いでおよそ40分かかります。
なぜ、遠い滝野霊園にわざわざ外国人が訪れているのでしょうか。
理由を聞いてみると…
(ティボさん)「大仏の写真を撮っていた。最高の場所だよ。友人にオススメされてここに来た」
(記者)「滝野霊園は有名な場所?」
(アニヤさん)「世界中の人に人気!ユーチューバーもインスタグラマーもティックトッカーもみんなここに来ている」
滝野霊園30周年を記念して、2016年につくられた頭大仏。
世界的に有名な建築家・安藤忠雄氏が設計した斬新なデザインがSNS上で映えると、国境を越えて人気になっていたのです。
札幌市が発行する外国人向けのパンフレットを見てみると、札幌のスキー場や海鮮丼に並んで紹介されるなど、滝野霊園は札幌を代表する国際的な観光地になっていたんです。
さらに、すすきのでも外国人が集まる場所がありました。
それが・・・
(吉岡記者)「すすきののラーメン店です!かなりにぎわっていますが、テーブル席を見ると外国の方ばかりです」
次々と外国人が訪れるこの店は、味噌ラーメンが名物の「寶龍 総本店」。
数あるラーメン店の中で、なぜ外国人が集まるのでしょうか?
(観光客)「ここのラーメンは豚肉もアルコールも使っていないから食べられる」
店を訪れていたのは、イスラム教徒の人たちでした。
イスラム教では宗教上の理由で、豚肉やアルコールを摂取できません。
そこで寶龍では、スープと具材に豚肉とアルコールを使わない、イスラム教徒向けラーメンを提供しているのです。
(観光客)「シンガポールにはイスラム教徒が沢山いる。おいしい!」
北海道の観光地を外国人の目線で見てみると、我々が普段気づいていない新たな魅力があったようです。