前の乗客が忘れた財布 自分のものとしてだまし取る タクシーのドラレコに一部始終 容疑否認
去年6月、札幌市内のタクシーで、前の乗客の忘れ物の財布を自分のもののふりをしてだまし取ったとして女が逮捕されました。
ドライブレコーダーには犯行の一部始終が残っていました。
去年6月、札幌市内で撮影されたドライブレコーダーの映像です。
会計を終えた客がタクシーを降りようとします。
(運転手)「忘れ物ないように、あ!」
(女)「すいません」
運転手が忘れ物に気が付き、声をかけると客はお礼を言って財布を受け取り、降りていきました。
ところがこの財布、この女のものではありませんでした。
タクシー運転手は女の忘れ物だと思い声をかけましたが、本当は女の前にタクシーに乗っていた別の乗客の忘れ物だったのです。
ドライブレコーダーには、会計を終えた前の乗客が財布を忘れてタクシーを降りる様子がはっきりと映っていました。
(百瀬記者)「置き忘れてあった財布はこのシートとシートの間にあり、女はこれを自分のもののように持って立ち去りました」
詐欺の疑いで逮捕されたのは、札幌市白石区に住む64歳の会社員の女です。
女は去年6月、札幌市白石区南郷通7丁目に駐車中のタクシー車内で、現金9万7500円などが入った忘れ物の財布を、自分のもののふりをしてだまし取った疑いがもたれています。
警察によりますと、財布は現在も見つかっておらず、調べに対し女は「だまし取った認識はありません」と容疑を否認していて、警察は女から話を聞くなどして詳しく調べています。