交際相手の動画を投稿 1か月後に放火事件 「やっと吹っ切れた」投稿も何が…札幌・ビル火災
札幌・すすきののビルで男女4人がけがをした放火事件から12月3日で1週間です。
火をつけたとされる男性のSNSなどから、けがをした女性従業員との関係性が徐々に明らかになってきました。
犬の散歩をしながら撮影した動画。
すすきのの放火事件で火をつけたとされる41歳の男性が10月下旬、SNS上に投稿したものです。
別の犬を連れているのが、けがをしたガールズバーの女性従業員。
(女性従業員)「きれいに写真撮らせてくれないなー」
2人はこの時交際関係にあり、仲睦まじい様子で旅行を楽しんでいるように見えます。
しかし、この動画が撮影されたおよそ1か月後。
札幌市中央区南5条西3丁目のビルで事件は起きました。
20代から50代の男女4人がやけどを負って病院に搬送され、火をつけたとみられる男性は意識不明の重体です。
(阿部記者)「札幌の繁華街・すすきのです。多くの人が普段通りこの道を歩いていますが、1週間前大きな火事がありました。上を見上げると焼き焦げた跡が残っていて、ガラス片が飛び散ったままです」
1週間が経った3日も歩道にはガラスの破片が残されていました。
当時、営業中の店内で何があったのか。
店には女性従業員3人・男性客2人がいました。
そこに41歳の男性が訪れ、無言のままカウンターの中にー
この時、ガソリンが入ったバケツを持っていたということです。
(店内にいた男性)「ドアから雰囲気が違う男性が入ってきて。それを見て店の人も引いたんですね、雰囲気が変だと。僕もカウンターの側にいたが、後ろまで下がった。するとその人も勝手にカウンターの中まで来て。ライターを高々と上げてつけたまますっと手を下におろしていって、ドカン」
現場周辺から押収された男性の車からは、事件直前にガソリンを購入したレシートと携行缶が見つかりました。
さらに、男性のSNSのアカウントには事件のおよそ10分前にこのような投稿が…
「楽しいことするよ」
犯行予告ともとれる一文。
背景には、女性との交際を巡るトラブルがあったとみられています。
11月7日夜、女性はひとりですすきの交番を訪れました。
「彼氏と別れ話でもめた」「彼氏が暴れた」
翌日、2人は同居を解消し、女性は別の場所に避難します。
警察が口頭で注意した際、男性は「反省しています」などと話していたということです。
その後「やっと吹っ切れました」などと投稿していた男性。
そこから事件を起こすまでの間に男性に何があったのか。
警察は男性の回復を待って事情を聞き、動機などを詳しく調べる方針です。