【解説】韓国大統領「非常戒厳」宣言で大混乱 日本への影響は
韓国の尹錫悦大統領が44年ぶりとなる「非常戒厳」を宣言し、反発する人々と軍が衝突するなど、大混乱となりました。日本への影響について、日本テレビの小栗解説委員と解説します。
――気になる日本への影響はどうですか
実は、日本の外務省関係者で3日まで韓国で政府関係者と会談してきた人も、まったく兆候は感じなかったということで、日本政府にとっても驚きでした。
さっそく影響は出ていまして、菅元首相が日韓議連の会長として今月中旬に訪韓する予定でしたが、これは取りやめに。石破首相も年明け1月に韓国を訪れる方向で調整が進められていましたが、雲行きが怪しくなっています。
尹大統領といえば、就任後これまで岸田首相と10回以上も対面で会談して日韓関係を改善し、日米韓の安全保障協力も強化してきました。それだけに、弾劾手続きの行方次第とはいえ、もし最大野党「共に民主党」の李在明代表が権力の座についたら、李代表は「反日・反米」の政治スタンスで、北朝鮮とのつながりも指摘されていることなどから、「日韓関係は再び冬の時代になる」という声も。
アメリカもトランプ政権が誕生するなか、「さらなる不安要素は避けたい」と懸念する声が日本の外務省関係者からあがっています。