「直ちにタマゴの価格や流通に影響ない」落ち着いて!旭川で鳥インフルエンザ4.4万羽殺処分
北海道旭川市の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが検出され、ニワトリの殺処分が進んでいます。
道は卵の流通に影響はないと呼びかけていますが、専門家は今後の感染拡大を懸念しています。
(林記者)「いまバスから防護服を着た職員が降りてきます」
物々しい雰囲気に包まれる旭川市の養鶏場。
死んだニワトリから高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されました。
上川地方の養鶏場では初めてのケースです。
道は採卵用のニワトリおよそ4万4000羽の殺処分を進め、2024年11月13日午前にも終了する予定です。
道内では10月にも厚真町で食肉用のニワトリからウイルスが検出されています。
ウイルスを運ぶのはシベリアなどから飛来する渡り鳥。
在来の野鳥にウイルスが広がり、養鶏場の感染リスクが高まると考えられています。
養鶏場での鳥インフルエンザといえば思い出されるのが、2023年の春、店頭から卵が消えた「エッグショック」ですがー
11日の会議で鈴木知事はー
(鈴木直道知事)「直ちに卵の流通や価格に影響を与えるものではありません」
殺処分されるのは道内の採卵用ニワトリの1%に満たないため、道は消費者に対し落ち着いて行動するよう呼びかけています。
一方、専門家は今後の感染拡大を懸念しています。
(北大獣医学研究院 迫田義博教授)「北海道内どこにでも鳥インフルエンザ発生のリスクは養鶏場にはあるというのが前提です。大規模養鶏場で20~30万羽の単位で採卵鶏の農場での発生があると、値段や流通の影響を受けてくると思う」
2024年も道内を襲う高病原性鳥インフルエンザ。
道はたくさんの野鳥が死んでいるのを見つけた場合、触らず連絡してほしいと呼びかけています。